スマホの「テザリング」は自宅の固定回線の代わりになり得るのか?
テザリングの「種類」にも要注意
テザリングには実は「種類」があります。そして、テザリングを固定回線代わりに使う場合に求められるのは通信速度と安定性です。不安定になりやすい通常のテザリングよりも、スマホとWi-Fiルーターを有線LANケーブルで繋ぐ「イーサネットテザリング」がおすすめです。 ■通常のテザリング 一般的に知られているのは、Wi-FiやBluetoothを使用した通常のテザリング。この方法は、スマートフォンを「モバイルWi-Fiルーター」代わりにし、他のデバイスをワイヤレスで接続します。 設定が簡単で、複数のデバイスを同時に接続できますが、接続デバイス数が増えると速度が低下したり、周囲の電波環境によっては安定性に影響が出ることもあります。 ■イーサネットテザリング
先述している通り、イーサネットテザリングは、スマートフォンをイーサネットアダプターを介して有線接続する方法。これにより、より安定した高速インターネット接続が可能になります。Wi-Fiテザリングと比較して、遅延が少なく、干渉を受けにくいという大きなメリットがあります。
イーサネットテザリングの設定方法
イーサネットテザリングの設定の流れは以下の通りです。 まず、スマートフォンにイーサネットアダプタを接続します。次に、スマートフォンの設定アプリを開き、テザリング画面から「イーサネットテザリング」をオンにします。これで、スマートフォンのインターネット接続が有線で他のデバイスに共有されます。ルーター側でWi-Fi接続の反応があれば設定完了です。スマートフォンのテザリングでありつつ、有線LANという安心感のある通信環境を手に入れられます。 通信速度については、4Gの場合、オンラインゲームではカクつきを感じることがあるかもしれませんが、一般的なネットサーフィンであれば概ね快適でしょう。5G対応エリアで5Gを利用する場合は、4Gよりも大幅に速度が向上します。5Gであれば、一般的な用途ならば速度に不満を感じることはほとんど無いと言って良いでしょう。