クルトワ、テデスコ指揮下の代表でのプレー拒否を表明「チームには戻らない」
ベルギー代表GKティボー・クルトワ(レアル・マドリード/スペイン)が、現体制の同代表でプレーすることはないと明言した。 現在32歳のクルトワは2011年11月にベルギー代表デビューを果たし、ワールドカップで3大会、EUROで2大会出場するなど、通算102試合に出場している。しかし、昨シーズンは開幕前に左ひざ前十字じん帯を断裂する重傷を負い、長期離脱となると、一時期戦列復帰には近づいていたものの、3月には右ひざの内側半月板断裂で再び負傷離脱を余儀なくされ、代表活動も欠場が続いた。 クルトワ自身は昨年12月の時点で「EUROには出場できないだろう」と明かしていたなか、昨シーズン終盤には復活を果たして、チャンピオンズリーグ(CL)決勝では無失点に貢献し、レアル・マドリードの“前人未到”通算15回目の優勝にも貢献していた。 このことから、今夏に開催されたEURO2024への出場の可能性も期待されていたが、ベルギー代表を率いるドメニコ・テデスコ監督はクルトワを招集メンバーに含めず、3大会連続でのEURO出場とはならなかった。 そんななか、クルトワは自身の公式インスタグラムを更新。「ベルギーのファンや代表チームのサポーターに伝えたいことがある」と綴りながら、指揮官との関係悪化から、テデスコ監督が率いている間はベルギー代表でプレーしないことを表明した。 「僕はピッチ上で母国を代表することに、そしてレッドデビルズ(ベルギー代表の愛称)を応援してくれる皆に、計り知れないほどの愛と誇りを感じている。代表ユニフォームを着る栄誉に恵まれたことは僕にとって光栄なことで、100回以上も着られるとは夢にも思っていなかった」 「残念ながら、監督との出来事の後、熟考を重ねた結果、僕は彼の指揮下にあるベルギー代表チームには戻らないことにした。この件については僕も責任の一端を担っている。しかし、今後彼に対する信頼の欠如は必要な友好的な雰囲気を維持することに貢献しないだろう」 「何度か話し合いを重ねてきた連盟は僕の立場と、この辛いながらも一貫の決断に至った理由を受け入れている。一部のファンを失望させてしまったかもしれないことを残念に思うが、これがベルギー代表にとって最善の行動だと確信している。これにより、議論は終わり、チームは目標を追求していくことができる。皆の揺るぎないサポート、愛、そして理解に感謝する」
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