【K-1】チンギス・アラゾフが日本で初セミナー、Krushスーパー・ライト級王者の稲垣柊らファイターも参加「取り入れられるところを吸収したい」
2024年12月15日(日)、都内会場にて第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者のチンギス・アラゾフ(ベラルーシ)のキックボクシングセミナーが開催された。アラゾフは、これまでも世界でセミナーを実施しているが、日本で行うのは今回が初となった。 【写真】稲垣とアラゾフの対面での動き 2部制で構成されたセミナーは、第1部がスタンダードプランとなり、2時間に渡りキックボクシングセミナー、質問コーナー、サイン会などの交流会が行われ、第2部のVIPプランでは5名限定での少人数のレッスン、マススパーリング、ミット持ち・打ち体験、ツーショット撮影など盛りだくさんのメニューが並んだ。 第1部は、Krushファイターやジュニア世代を含む約25名が参加。技術セミナーは、アラゾフだけではなく、世界トップレベルのファイターを輩出している名伯楽のアンドレイ・グリディンコーチも加わり、パンチや蹴りの基本的な打ち方、コンビネーション、攻防一体の動きなど少しずつ高難度のテクニックへと上がっていった。 質問コーナーは、「世界王者として最も大切にしていること」や「入場時のメンタルの保ち方」、また「反則に対する対処の仕方」など意外な話題が飛び出すなど、ユーモアも含まれた内容になった。 第2部は、5名限定のほぼマンツーマンといってもいい貴重なトレーニングタイムに。ここはアラゾフが一人で担当し、数々のテクニックが伝授されていく。参加者はほぼファイターで、第9代Krushスーパー・ライト級王者で第7代K-1 WORLD GPスーパー・ライト級王座決定トーナメント準優勝の稲垣柊も加わった。 アラゾフは、代名詞といえるスイッチからのパンチと蹴りの素早いコンビネーション、バックブローへつなげる動き、ステップインの位置など具体的に解説。構えを左右に変えるスイッチングは、もはや世界標準という印象を残す技術セミナーとなった。 第2部は1時間の予定だったが、30分以上も延長するほどセミナーが盛り上がることに。アンドレイコーチも休憩時間になっても、セミナー参加者が納得するまで指導する光景も見られ、さすがに教え方も世界一といえた。 セミナーを体感した稲垣は、「凄かったです。アラゾフ選手は、僕とはスタイルが真逆ですが、とても勉強になりました。自分の型を崩さずに、取り入れられるところを吸収したいですね」と刺激を受けたという。 アラゾフのセミナーが次に日本で行われる予定はないが、世界最高峰のテクニックを学べる貴重な機会となるため、第2弾の開催に期待がかかる! ◇チンギス・アラゾフ(ベラルーシ) Chingiz Allazov 93.6.10生/ジョージア・ガルダバニ出身/31歳/181cm/オーソドックス/67戦61勝(37KO)5敗1無効試合 <主なタイトル歴> 第2代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者 ONEキックボクシング・フェザー級(-70kg)王者 ONEキックボクシング・フェザー級(-70kg) WGP 2021王者 オーソドックスとサウスポーを使い分ける二刀流スタイルと、一撃必殺の破壊力を誇る攻撃が特徴。2017年6月、K-1初参戦の王座決定トーナメントで優勝し、第2代スーパー・ウェルター級王者に。2018年「K’FESTA.1」では日菜太をKOで下し初防衛を果たす。2021年にONEへ参戦後、フェザー級WGPでシッティチャイを破り優勝。その後フェザー級タイトルマッチではスーパーボンにKO勝利。フェザー級王者に輝いた。
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