ホテルのフロントへの電話 実は青森のカスタマーセンターが受けている
黒木瞳がパーソナリティを務めるニッポン放送「黒木瞳のあさナビ」(2月14日放送)にホテル評論家の瀧澤信秋が出演。コロナ禍を経た「日本のホテルのいま」について語った。
黒木瞳が、さまざまなジャンルの“プロフェッショナル”に朝の活力になる話を訊く「黒木瞳のあさナビ」。2月12日(月)~2月16日(金)のゲストはホテル評論家の瀧澤信秋。3日目は、カスタマーハラスメントについて― 黒木)カスタマーハラスメント(カスハラ)が増えているそうですが、どんなものがあるのですか? 瀧澤)例えば最近聞いた話だと、あるご夫婦のお客がホテルに理不尽な要求をしたそうです。スタッフの方が「それはちょっとお受けできません」と言うと、すごく文句を言うのですね。別室に通して支配人が話を聞くと、永遠に文句を言い続けて……。 黒木)まっとうな文句なのですか? 瀧澤)いや、「それはどうなのだろうか」というような。だから「お受けできません」と言うのですが、ホテル側もその方だけに時間を取ってはいられないので、「そこまで言うなら今回の宿泊料金はけっこうですから」と言ったそうです。すると、夫婦で「ニヤッ」としたとか。「料金をタダにしろ」と要求すれば犯罪になるかも知れませんが、暗にそこへ仕向けていくような動きです。 黒木)ホテルの方も対応が大変ですね。 瀧澤)お客さんから暴言を吐かれて辞めてしまう方もいらっしゃいますからね。 黒木)そこで、新しく宿泊を拒否する仕組みができたということですが。 瀧澤)法律ができました。ずっと問題だったことがやっと土台に上がって、きちんと法律で宿泊拒否できるようになったのです。 黒木)ホテルはサービス業だから、どんな人でも受け入れなければいけない。そこから始まっているとは思うのですが、いろいろなお客様がいるから、そんなこともあるのでしょうね。 瀧澤)法律をつくるときのたたき台を見せてもらいましたが、細かく「こういうお客さん、こういうお客さん」と書いてあって、クレームのカタログのようでした。