70歳代夫婦「周りはすでに貯蓄3000万円以上持っている人ばかり…みんなお金持ちなんですね」70歳代・二人以上世帯の貯蓄額と公的年金の平均受給額をチェック
2024年に入ってから、厚生労働省では国民年金保険料の納付期間を「20歳から65歳までの45年間」に延長することについて議論しています。 【写真4枚を見る】「70歳代・二人以上世帯の貯蓄額」&「厚生年金と国民年金」の受給権者数を1万円刻みで見る!(出所:厚労省など) 人生100年時代と、日本人には長い老後が待っています。老後が長くなれば、おのずと必要なお金も増えていくもの。 「老後2000万円」という言葉が話題となって久しいですが、実際いくらあれば足りるのでしょうか。 そこで今回は、70歳代にスポットをあて、貯蓄額などからシニアのお金事情について確認をします。 特に、2000万円よりも貯蓄額が多い「3000万円以上」をお持ちの方についても割合や生活について考察を行います。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【70歳代二人以上世帯】「貯蓄3000万円以上」を達成する世帯は何パーセント?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、70歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円の割合 ・19.7% ●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1757万円 ・中央値:700万円 ●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額一覧表】(金融資産を保有していない世帯を含む) ・金融資産非保有:19.2% ・100万円未満:5.6% ・100~200万円未満:5.1% ・200~300万円未満:4.3% ・300~400万円未満:4.7% ・400~500万円未満:2.5% ・500~700万円未満:6.2% ・700~1000万円未満:5.8% ・1000~1500万円未満:10.2% ・1500~2000万円未満:6.6% ・2000~3000万円未満:7.4% ・3000万円以上:19.7% 70歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上」を保有する世帯の割合は約2割となりました。 平均値は1757万円ですが、平均は貯蓄の多い世帯によって引き上げられるため、ここでは中央値を参考にしてみましょう。 より実態に近いと考えられる中央値を見ると、700万円となっています。 このことから、70歳代の二人以上世帯でも「貯蓄3000万円」というのはハードルが高いことがお分かりいただけるかと思います。 老後は年金による収入もありますが、実際には生活費を差し引くと赤字となる世帯も多く、貯蓄を取り崩しながら生活している世帯も少なくありません。 そんな老後の収入の柱となる「年金」ですが、2024年度ではいくらになるのでしょうか。次章で確認します。