続編ドラマ撮影真っ最中の『Sex and the City』。物議を醸してきたキャリーの部屋のインテリアを振り返ってみたところ…
ドラマ『Sex and the City』(以下SAT)の主人公キャリー・ブラッドショーが住むニューヨークのアパートは、テレビの歴史上最もアイコニックな家の1つではないでしょうか。彼女の部屋は親しみやすさがあると同時に、その立地のよさや広さ、価格などを考えると「NYでこんな部屋に住むなんて現実的じゃない!」と、ファンの間で絶えず議論の的となってきました。 【写真で見る】な、懐かしい…!「Sex and the City」キャリーの素敵な部屋 総まとめ! 現在撮影中のSATCのスピンオフドラマ『And just like that…』第3シーズンが公開される前に、キャリーのライフステージと共に進化を遂げてきたアパートのインテリアを一挙に振り返ってみましょう。実験的に放送された第1話に登場した部屋から、スピンオフで一新されたものまで、細部まで分析します。
第1話で公開された部屋
第1話(パイロット版)は『Sex and the City』が放送局HBOに採用される前に撮影され、1998年6月6日に初公開されました。 このエピソードに登場するキャリーの部屋は、まだ「ニューヨークに住む独身ライターが住む家」というリアルなイメージに近かったでしょう。緑色の看板が光るコーヒーショップの上にあるアパートは散らかっていて、窮屈にも見えます。 マントルピースには汚れた洗濯物であふれたカートが置かれており、雑誌の束は床や椅子の上、ラジエーターの上にまで。キャリーのベッドは引き出し式のソファベッドのようで、中華料理のテイクアウト容器が散乱しています。インスピレーションにあふれた部屋ではないですが、グレーのサテンの寝具、柄物のカーテン、緑色の収納ロッカー、かわいらしいランプがインテリアに個性を与えています。
最高の賃貸の部屋
パイロット版の後、キャリーのアパートは見覚えのあるアイコニックな部屋へと進化します。 戦前に建てられた大きなアルコーブのあるブラウンストーンのアパートメントは、架空の住所である245 East 73rd Streetに位置します。(ファンの間では実際の撮影場所がウエスト・ヴィレッジのペリー通り66番地であることは有名な話ですが)キャリーはこの素晴らしい賃貸アパートに、月700ドルという破格で住んでいます。 アパートのなかには、キャリーのマノロブラニクの靴やパーティードレスを収納するための大きなウォークインクローゼットがあります。更には独立したキッチン、大きなベッド、リビング・ダイニング、デスクを置く十分なスペースが窓の前に完璧に設けられています。落ち着いたグリーンの壁、さまざまな柄のアクセント、木製の家具がこの空間を完成させているのです。 インテリアは時間と共に変化していきますが、ベッド横の壁に掛けられた3つの額入りプリントは常に変わりません。(ちなみに、その壁はシーズン2で一時的にベビーピンクに塗られていました)彼女の寝室も移り変わりがありましたが、なかでもよく知られているのは夢のようなラベンダー色の花柄の寝具です。 ドレープカーテンは無地から落ち着いた赤の水玉や中間色のストライプなどの柄物までさまざま。また、彼女の膨大な書籍のコレクションのための棚やつくり付けのシェルフ、本棚などの十分な収納が常に用意されています。 これらの親しみやすいデザインは、彼女のライフスタイルを再現可能なものであると思わせてくれます。