定期預金の申込書にあった「元利自動継続」と「元金自動継続」の2つのオプション。何が違うの?
将来に向けて定期預金を始めようという方も多いでしょう。 定期預金は事前に決めた期間を過ぎないと預金を引き出すことができないため、お金の無駄遣いを防げるうえに、元本割れをしないメリットもあります。 定期預金を始めるために申込書を記入しようとしたところ、元利自動継続と元金自動継続のどちらを選択するべきかとお悩みの方も多いかもしれません。 そこで今回は、元利自動継続と元金自動継続の違いをご紹介します。
元利自動継続と元金自動継続の違いとは?
定期預金の満期を迎え自動的に継続する場合、一般的には「元利自動継続」と「元金自動継続」の2つのオプションがあります。 元利自動継続と元金自動継続の違いは、満期を迎えた際の利息分が定期預金に振り込まれたあと自動的に継続がされるか、普通預金に振り込まれたあと自動的に継続がされるかです。 元利自動継続で満期を迎えると、税を引いた分の利息が定期預金に振り込まれます。 一方の元金自動継続で満期を迎えると、利息(税を引いた分)は普通預金に入金がされます。
元利自動継続と元金自動継続はどちらで申し込むべき?
元利自動継続と元金自動継続のどちらで申し込むべきかは一概にはいえないでしょう。 しかし、可能な限り定期預金でお金を殖やしたいという方は、元利自動継続を選択したほうがいいかもしれません。なぜなら元利自動継続には、利息がふくらんでいく複利効果が得られるためです。 例えば、200万円を定期預金に年利1%で預けると1年後に2万円の利息がつきます。 元利自動継続では、この2万円が定期預金に入金されるため、定期預金額は元金と利息分を合わせて202万円です。 さらに1年後には202万円に1%の利息がつくため、元金に2万200円が加算されて定期預金額が204万200円になります。 ただし、一般社団法人 全国銀行協会によると、預金の利息には一律20.315%の税金が引かれるため、上記の金額がそのまま入金されるわけではないようです。2万円の利息では4063円が引かれることとなり、実際には1万5937円が入金されます。 このように元利自動継続で申し込みをすると、利息が利息を生んでいき、定期預金額がふくらんでいきます。元金自動継続では利息分が普通預金に振り込まれるため、利息は受け取れますが定期預金額は増えません。 したがって定期預金でお金を殖やしたい場合は元利自動継続、利息を都度受け取りたい場合は元金自動継続で申し込んだほうが賢明といえるでしょう。