名古屋Ｄ―三河　第３Q　３点シュートを決める名古屋Ｄ・佐藤

◇名古屋ダイヤモンドドルフィンズ特集「RED PASSION」 　バスケットボール・りそなBリーグ1部（B1）の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ（名古屋D）は、23～27日に行われた「愛知ダービー」3連戦を1勝2敗で終えた。23日の三遠戦、26日の三河戦第1戦はともに相手の守備に苦しんで連敗。しかし、27日の三河戦第2戦は佐藤卓磨（29）が3点シュート5本を全て決めるなど、チーム本来の攻撃力を発揮し「ドルフィンズらしさ」を思い出させる試合となった。 　副主将の佐藤は27日の試合終了後、「愛知ダービー」でのチームの変化をこう語った。 　「三遠はすごくフィジカルにディフェンスしてくるチームで、みんなが相手のプレッシャーを打開できず、1対1をしようとしすぎて周りが見えていなかった。三河戦第1戦は逆に周りを見すぎていたが、第2戦は調和がとれていた」 　ショーン・デニス監督（59）は昨季地区優勝の重圧を原因に挙げながら、「（三河戦第1戦で）ショットが入らないことも重なって、足が一歩遅れてしまった」と指摘。27日朝のミーティングで「『ネクストプレーメンタリティ』を持ってポジティブにプレーしよう」と声かけをした。

名古屋Ｄ―三河　第３Ｑ　３点シュートを決め雄たけびを上げる名古屋Ｄ・佐藤

　名古屋Dは昨季のチーム平均が84得点（リーグ3位）と元々が打ち勝つスタイル。中でも3点シュートでは試投数28・9本に対し、成功数10・6本（同3位）と高い成功率を誇った。今回の三遠戦は25本中4本、三河戦第1戦も26本中5本と低調だったが、同第2戦では33本中15本と数字を伸ばした。三河の西田優大（25）は「（相手は）シュート力がもともとあるチームなので、持ち味をしっかりと出させてしまった」と話した。 　連敗を止め、デニス監督は「ハドル（円陣）が多く、みんな話し合っていた。その上で楽しんでいた。楽しんでいると絶対うまくいく」と自信を深めた。チームは指揮官の誕生日に勝利をプレゼント。中断期間までの残り5試合で「ドルフィンズらしさ」に磨きをかけていく。