流行語大賞候補に北口遙花選手の「名言が残せなかった」。あなたが人生で一度は言ってみたいセリフは?
仕事探しに苦戦「マジで言ってみたい」
名言が残せなかった――。パリ五輪の陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花さんの発したこの言葉が、2024年の「ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされました。「地球は青かった」(ユーリ・ガガーリン)、「チョー気持ちいい」(北島康介)、「憧れるのをやめましょう」(大谷翔平)……。多くの人の記憶に残るこうした名言も、思いがけず口に出たセリフに違いなく、私たちも機会さえあれば、もしかしたら言えそうな気がしないでもありません。あなたが、人生で一度は言ってみたいセリフは何ですか? 読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、そんな名言(迷言?)を尋ねるトピが立てられました。投稿したトピ主の「みゃーもりママ」さんは、自分の言ってみたいセリフをランキング形式で紹介し、「みなさんの人生で一度は言ってみたいセリフとその理由を教えてほしい」と求めました。 まずは、トピ主さんが言ってみたいというセリフを見てみましょう。 1位「この世界の半分をお前にやろう」 2位「運転手さん!前の車を追ってください!」 続く3位は一つに絞れなかったようで、「寝言は寝て言いなさい!」と「良いニュースと悪いニュース…どちらを先に聞きたい?」の二つを挙げています。いずれも、ロールプレイングゲームやサスペンスドラマなどに登場するセリフで、実際に口にすることは滅多になさそうです。 このトピには170件の反響が寄せられました。さっそく、気になる「人生で一度は言いたいセリフ」の数々を見てみましょう。 「あの会社から? こんなポジションで?」 仕事探しに苦戦しているという「休職中」さんが「マジで言ってみたい」とのコメントとともに寄せてくれました。 「私、失敗しないので」 「ドラマのように言ってみたい」という「かんな」さん。人気テレビドラマの「ドクターX」で、大門未知子役を演じた米倉涼子さんのキリッとした表情が目に浮かびますね。同じくこのセリフを支持した「ワーカーZ」さんは、「私もあんなふうに言ってみたいですね。失敗ばかりの人生でしたから」 ドラマや映画のワンシーンを思い起こさせる「言ってみたいセリフ」は、ほかにも数多く挙げられました。 「今夜お前を抱く」(「あすか」さん) 「この泥棒猫!!」(「よめやん」さん) 「ごめんあそばせ」(「ラブちゃん」さん) 「おとといきやがれ!」(「3児の母」さん) 「後のことは私に任せて!」(「焼き芋」さん) 「ケンカをやめて。私のために争わないで」(「神奈子」さん) 「あなたが必要なの!やっと気がついたわ。あなたじゃなきゃダメなの!」(「ドラマの見過ぎ」さん) なにやら、すごい修羅場が繰り広げられているようです。モテモテな男女のセリフのようですが、言いたいような、言いたくないようなシチュエーションを想像してしまいます。 書き込みは、さらに続きます。 「幸せ過ぎて怖い…」(「妄想沼」さん) 「もう孫がおりますのよ」(「まるこ」さん) 「ここからここまで全部ちょうだい」(「あんこ」さん) 「あ、ごめんなさい。私北川景子じゃないんです。サインはちょっと…」(「ニニコ」さん) 妄想は尽きることがありません。 「これ、少しだけど持っていって!…いいから!ほら行きなさい!」(「言ってみたい」さん)。一体どんな状況になってしまっているのでしょう。「そろそろ本気、出しちゃうよ」(「私は女」さん)って…、「もうええでしょう」。発言小町に寄せられた名言(迷言)はいずれもノミネートされませんでしたが、今年の「新語・流行語大賞」の年間大賞とトップ10は12月2日に発表されます。(読売新聞メディア局 鈴木幸大)