23歳逸材が記録した「0.98」…圧倒的な数値で掴んだ栄冠 最下位西武に“浮上”の光
武内夏暉が記録した“圧倒的数値”の数々
西武の武内夏暉投手が26日、2024年のパ・リーグ新人王に選出された。武内はプロ1年目から安定感抜群の投球を披露し、見事にシーズン2桁勝利を達成。即戦力左腕として申し分のない結果を残したことが認められ、栄えある新人王のタイトルを手にした。 【写真】西武若手の“彼女”が「美人すぎ」 恋人繋ぎで登場に大注目「可愛い」 今回は、武内が2024年に残した投手成績に加えて、セイバーメトリクスに基づく各種の指標や、月別の成績について確認。新人離れした投球を見せた若き左腕の特徴と強み、今後のさらなる伸びしろといった要素について、実際のデータをもとに考えていきたい。 武内は国学院大時代から大型左腕として注目を浴びており、2023年のドラフトにおける目玉の1人と考えられていた。ドラフト当日には西武、ソフトバンク、ヤクルトの3球団が1位指名で競合し、交渉権を獲得した西武に入団する運びとなった。 武内はオープン戦で2試合に登板して防御率2.00と、即戦力としての期待に違わぬ好投を見せ、開幕ローテーションの座を勝ち取る。そして、プロ初登板となった4月3日の試合では7回を無失点に抑える快投を見せ、見事にプロ初登板初勝利を記録した。 その後も高い前評判に違わぬ好投を続け、左のエースとして堂々たるピッチングを展開。5月には4試合に登板して3勝負けなし、防御率0.63という圧倒的な投球を披露し、新人としては2015年の高橋光成投手以来となる、月間MVPの座に輝く快挙を達成した。 疲労による抹消や新型コロナウイルス感染による離脱も経験したものの、それ以外の期間はほぼ年間を通して先発ローテーションの座を維持。シーズン最終登板となった9月30日の試合で規定投球回に到達し、シーズン2桁勝利に到達。防御率2.17と新人ながら素晴らしい数字を残し、最下位に沈んだチームにおける一筋の希望の光となった。 武内が残した成績の中でもとりわけ目を引く部分の1つが、与四球率1.36という非常に優れた数字だ。プロの好打者たちに対して臆することなくゾーン内で勝負を挑み、そして打ち取ってきたことを表すこの数値は、武内投手が抜群の制球力を持つことに加えて、プロ入りの時点ですでに一線級の投球技術を備えていたことの証でもある。