「奨学金の返済」を理由に彼女の両親が「結婚」を許してくれません。どう説得すればいいですか?
結婚を考える際に、奨学金の返済が障害となることがあります。 特に、相手両親が奨学金の返済について不安を抱いている場合、結婚に反対されることもあるかもしれません。このような状況に直面したとき、どのように相手両親を説得すればよいか悩む方も多いでしょう。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説 そこで本記事では、奨学金の返済を理由に結婚を許してもらえない場合に、相手両親を説得する方法について考えてみます。
奨学金のせいで結婚を反対される理由
本項では、奨学金の返済があることで相手両親から結婚を反対される理由について解説します。 ■経済力を不安視している 奨学金の返済が残っていると、相手両親は経済力に不安を感じることがあります。結婚後の生活費や家族の将来に対して経済的な負担が増える可能性があるため、両親が慎重になってしまうのも無理はありません。 労働福祉中央協議会が実施した「奨学金や教育費負担に関するアンケート調査」によると、奨学金の存在が結婚に影響していると答えた人の割合は全体の37.5%でした。同様に、出産や子育てにおいても、30%以上の数値が出ています。 結婚や出産、子育てといったライフイベントにはお金がかかるものです。奨学金があることで、「結婚式や出産に費用は賄えるのか」と相手両親が不安になるのは当然といえるでしょう。 ■結婚は完済してからと考えている 相手両親が、「奨学金を完済してから結婚すべきだ」と考えている可能性もあります。結婚後は、結婚式や新婚旅行、新居への引っ越しなど、お金がかかるイベントが次々と待ち受けています。相手両親が、「奨学金の返済後に結婚したほうが安全」と考えるのも当然のことでしょう。 特に、自身と相手のどちらにも奨学金の返済が残っていれば、毎月の返済額は高額になります。共働きならともかく、結婚後にどちらかが専業主婦になるならなおさら心配でしょう。 ■隠し事をされた気分になり腹が立っている 奨学金について事前に話していなかった場合、両親は「隠し事をされた」と感じて相手に不信感を抱き、腹を立てる可能性があります。そのため、相手両親にあいさつする際は、奨学金の返済があることを正直に話しましょう。 生計を共にする以上、隠し事があると、後でバレたときに大きな反感を買ってしまいます。奨学金は学費や学生時代の生活費を前借りするためのものですが、「借金」であることに変わりません。結婚は、お互いの両親との信頼関係も重要です。 ■滞納時のリスクを懸念している 奨学金の返済が滞るリスクも、両親が結婚を反対する理由の一つです。万が一返済が滞った場合、信用情報に傷がついてローンが組めなくなる可能性があります。最悪の場合、自己破産をしなければならないかもしれません。大切な子どもを預ける親の立場として、滞納のリスクを気にするのは当然でしょう。