年末の駆け込み需要高まる「ふるさと納税」トレンドは防災グッズ 体験型返礼品ではラジオ番組制作も
【ふるさと納税とは】
今年も残すところ約1週間。「ふるさと納税」の駆け込み需要が高まっています。災害や物価高の影響で、返礼品選びにも変化が出ているようです。以前よりも日常生活に必要な返礼品が人気を集めています。 総務省などによりますと、ふるさと納税とは「納税」という言葉がついてるものの、実際には都道府県、市区町村への「寄付」です。 自分で自治体を選んで寄付した場合、確定申告などを行うことで、その寄附金額の一部が所得税及び住民税から控除されます。 自己負担額の2,000円を除いた全額が控除の対象となり、寄付をした自治体から様々な独自の返礼品がもらえます。(※諸条件があります)
【今年の流行は…災害と物価高の影響】
ふるさと納税まとめサイト「さとふる」によりますと、2024年の返礼品選びは自然災害と物価高の影響があったということです。 能登半島地震が発生した今年1月。「防災グッズ」がさとふるの検索キーワードの中で第2位となりました。 8月には、「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたこともあり、2024年1月から8月の防災グッズの寄付件数は前年同期比で約2.7倍になりました。今年は防災用トイレや長期保存水などの返礼品も顕著に増えているということです。 また、被災地支援の動きも高まっています。 「さとふる」では、2024年1月の石川県への寄付金額が前年同月と比べ、46倍以上増加しました。 さらに、2024年1月から10月までの寄付金額も、2023年の同期間と比較して4.7倍以上増加していて、能登半島地震以降、能登町のジェラートや七尾市のこしひかりなどが返礼品として多く選ばれているということです。 返礼品選びには物価高の影響もありました。 今年1月から10月「さとふる」で検索されたキーワードは1位「米」、2位「トイレットペーパー」3位「訳あり」だったということです。 「返礼品ランキング上位10位」までをみてみると、2023年以前は食品が独占していましたが、2024年に初めて5位にトイレットペーパー、6位にボックスティッシュなどの日用品がランクインしたということです。