20年ぶりの新紙幣導入 対応迫られるラーメン店、中古券売機も活況【WBSクロス】
「これが千円札の新紙幣対応のユニットになる」(「日本総合券売機」の下總和央さん) 「ちょっと見せてください。ここ(のシール)に新札対応2024と書いています」(記者) 券売機は新品だと120万円以上しますが、中古券売機の場合、新紙幣に対応した形で90万円で販売。既に買い手はついているといいます。 取材の翌日、新紙幣に対応した券売機が運ばれた先は21日にオープンのラーメン店です。店長は新紙幣導入で品不足が起こることを予想して、この中古券売機を2月に予約していました。 「やっと来たという感じ。ラーメン店にとって券売機は一番大事なので」(「ラーメン大門ショップ福大亭」の福田圭佑店長) 日本総合券売機では中古券売機を1日に6~7件納品しているといい、新紙幣導入以降も年内はこれが続くとみています。
タッチパネルに切り替えも...
一方、レジやはかりを主力商品としている「寺岡精工」も新紙幣への切り替えを商機と捉えています。 「こちらは24インチのディスプレイを搭載しているタッチパネル式の券売機となっている」(「寺岡精工」の髙野由奈さん) 新紙幣対応のタッチパネル式の券売機。店舗に応じて表示のデザインを自由に変えることができます。1台350万円と高価な券売機ですが「IT導入補助金の対象の器物となっているので、そちらを活用してもらえば、客の負担を減らせられると思う」(髙野さん)。 タッチパネル券売機にはインボイス制度に対応した決済ソフトなどが内蔵されています。そのため、国のIT導入補助金の対象になっているのです。ソフトウェアと合わせた状態で約3分の2が補助されるといいます。 さらに、奥にはキャッシュレス決済専用の券売機も。寺岡精工では新紙幣の導入で完全キャッシュレスに舵を切る飲食店も出てくると見ています。つり銭を蓄える部分を除くことで、価格も150万円と抑えられます。 「他社から弊社に入れ替えるというところでも客から問い合わせをもらっているので、タッチパネル券売機を初めて作った寺岡精工としてはいいチャンスだと思っている」(髙野さん) ※ワールドビジネスサテライト