阪神・岡田監督「最初からやってくれ」…軽打の佐藤輝明、打撃開眼なるか 「ホームラン打ちにいったらまたおかしなってしまう」
阪神は28日のヤクルト戦(神宮)で今季5度目の雨天中止。岡田彰布監督(66)は前日27日の中日戦(甲子園)で今季初めてスタメンから外した近本が2日休む形になったことに「おお、休めたなあ」と話すにとどめたのに対し、やはり気になるのは佐藤輝明内野手(25)のようだ。 【写真】岡田監督は「球拾いやろ、それ」 外野でノックを受ける佐藤輝 佐藤は27日の中日戦、7回無死二、三塁で左腕の斎藤にカウント2―2と追い込まれながらも140キロの真っすぐを広く空いた三遊間に軽打し左前へ2点打。岡田監督は「あの打ち方できるんやったら、最初からやってくれと思う。(できれば)もっと長打が出るわ。自分有利なカウントであの球が来たら、もっと振れるわけやんか。ツーストライクに追い込まれてるから、やっぱりコンパクトにポンとな」と評価した。 佐藤は強引に打ちにいき、ボール球になる変化球に手を出す場面が目立つ。「自分で追い込まれてしもうてるわけやんな。ボール球を振って。あれができるんやったらボール球を振るなよな。ボール球を振ったらあかんいうのは普通のことやんか。それはもうずっともう言い続けてることやから」と岡田節で解説。 4試合連続安打 「ボール球を振ってもええという、そんな教えなんか誰も受けてないわけやから。ボール球の打ち方、ワンバンの打ち方は教えられてないやろ。バットの長さは限られてるんやから、バットよりも遠いとこのボールなんか絶対当たらへんねやからな」と説いた。 しかし、軽打にこだわれば、持ち味の長打が消えかねない。 「いやあ、ホームランなんて出るよ。ホームラン打ちにいったら、またおかしなってしまう。走者がいるときはチームのために点を挙げることやから。二、三塁でチョンとヒット打って2点と、ホームラン打って3点、そんな変われへんぞ。そやろ? それやったら、その方が確実性が高いわけやから、あないして三遊間の方に打った方が」と軽打の重要性を訴えた。4試合連続安打で調子が上がってきたようにみえる佐藤輝だが、たった1本の左前打で打撃開眼となるか。 (塚沢健太郎)