就活やめ夜職を選ぶMARCH・早慶卒が増加?学歴の無駄づかい? 明大卒・月収200万円の現役キャバ嬢に聞く「20代で稼ぐ100万円と、30代40代の100万円は価値が違う」
ギャルタレントのあおちゃんぺは、「私もキャバクラを6年ぐらいやっていたが、高学歴の子はお金持ちにウケる。株や競馬の話、どういう人を好きかを分析して趣味を合わせたりできるからだ。大学在学中にバイト感覚でやって、一回就職してから“これしか稼げないんだ”ということで戻ってくるパターンが多い。そこで稼いだ後、起業したりする。ただそれは、高学歴で顔も良くないとできないという“勝ち組”なので、真似しようとは思わないほうがいい」との見方を示した。
■高学歴ゆえの「恥ずかしさ」「プライド」が葛藤の種に
一方で、“こんなはずではなかった”と感じるケースもあるという。NPO法人World Open Heart理事長の阿部恭子氏は「著書の『高学歴難民』に主に書いたのは、四大以上で大学院に進学するが、新卒就職というルートを逃した人たち。時間とお金をかけたにも関わらず、それに見合った職や、難関の国家資格といった結果を得られず、定職につけないままさまよっている」と説明。 ある有名大卒の40代女性は、20代後半から大学の非常勤講師と英会話教室をかけもちするも、月収は10万円程度。副業をするにも顔が知られており、スーパーやファーストフード店では働けず、密室で高収入、短時間のセックスワーカーを選んだという。中には、高学歴ゆえの「恥ずかしさ」「プライド」から、夜職に逃げ込む人もいるそうだ。
阿部氏は「昼間は大学の教壇に立ち、何百人という学生の前で講義をしている世間体からか、ファストフードやスーパーでアルバイトをするわけにはいかないと。セックスワーカーの仕事をするようになり、塾なんかで稼ぐよりはお金がいいし、若いからこそできることでもあるという。また、(夜職をやっていた人が)定職に就いてからもなかなか抜け出せない人がいる」とする。 これにあおちゃんぺも同意し、「生活していけるだけのお金を昼職でもらえないために、掛け持ちしている子もわりといる。保育士が風俗をやって処分されたニュースがあったが、ある程度の賃金をもらえていればやらずに済んだかもしれない。そういう問題も絡んでいるのではないか」と述べた。
では、夜職を選ぶのは学歴の無駄なのか。あおちゃんぺは「恵まれていない人がするべき仕事なのか?普通の社会で働こうが、夜の世界で働こうが、きちんと納税していれば貢献しているじゃないか。私はそれでいいと思う」との考えを示す。 阿部氏は「基本的には、学歴をどう使おうが個人の自由だと思う」とし、「私の世代はバリバリの学歴社会で大学に行くのが当然だったが、今学歴社会は崩壊に向かっていると言われている。価値観が急に変わって、ついていけない人もたくさんいるわけだ。結局、その後の実績を出さないと社会では通用しないし、学歴だけで止まってしまっている方もたくさんいる」とした。(『ABEMA Prime』より)