15歳・張本美和の大逆転劇に「普通じゃできない。人間じゃないかなって(笑)」早田ひなも驚嘆 日本は53年ぶり金メダルへ王手
◇卓球・世界選手権団体戦 女子準決勝 日本3-0香港(23日、韓国・釜山) 「2008年生まれの15歳です(笑)」 大逆転で日本を勢いづけた張本美和選手は、試合後のインタビューで笑顔で答えました。 卓球世界選手権は23日、女子団体戦の準決勝が行われ、世界ランク2位の日本は同6位の香港を3-0で撃破。約半世紀ぶりの金メダルへ王手をかけました。 日本は1番手に張本美和選手、2番手に早田ひな選手、3番手に平野美宇選手の布陣。チーム最年少15歳の張本選手が、今大会ここまで8勝を挙げている香港のエース杜凱キン選手と対戦しました。 今大会が世界選手権初選出の張本選手は、この大一番で第1試合に抜てき。「少し緊張があった」と出だしの2ゲームを連続で奪われます。それでもタイムアウトで、伊藤美誠選手からアドバイス受けると、崖っぷちで迎えた第3ゲームから3連続でゲームを奪取。底知れぬ精神力で大逆転勝利を飾り、チームを勢いづけました。 勝利後のインタビューでは大舞台での大逆転劇に「本当に15歳ですか」と聞かれ、「はい、2008年生まれの15歳です(笑)」と笑みを浮かべながら答えました。 2番手で勝利のタスキをつないだ早田ひな選手は、「この大舞台で結果を出せるのはすごいと思いますし、格上の選手に0-2で負けていて、そこから3ゲームを取り返すのは普通じゃできないことなので、人間じゃないかなってちょっと思っています(笑)」と15歳の戦いぶりに驚嘆。 張本選手は「人間なんですけどね(笑)」と苦笑いを浮かべつつ、「毎試合出させてもらう試合はすべて今後の自分の成長につながっていますし、経験になっています」と充実した表情で話しました。 これでグループリーグから7戦連続1試合も敗れることなく決勝へ進出。24日に行われる決勝は、大会6連覇を目指す中国と激突します。日本は、ここ4大会すべて決勝で阻まれ銀メダル。悲願の中国超え、そして1971年以来、53年ぶりの世界一へ、最終決戦に挑みます。