「白湯」「ぬるま湯半身浴」は実は逆効果!? 勘違い温活&正しい健康法を医師が指南
身体のためにいいと思って実践していることが、実は逆効果だったとしたら……? 今回は「身体を温める」という視点で、女性が陥りがちな「勘違い習慣」について、医師の石原新菜先生に伺いました。 【写真】冷えとオサラバ! 本当にあったまる温活アイテム12
お話を伺ったのは…… イシハラクリニック副院長 石原新菜(いしはらにいな)先生 帝京大学医学部卒業後、同大学病院で2年間の研修医を経て現職。主に漢方医学や食事療法により、各種の病気の治療にあたっている。分かりやすい医学解説と親しみやすい人柄で、幅広く活躍中。
勘違い温活① 「冷たい飲みものは避けて、“白湯”を飲んでいます」
身体を冷やさないために、冷たいものを避けるのは正解です。温かい飲みものが体内に入ると、物理的に内臓も温まりますが……? 「白湯は冷めてしまうと、結局はただの“お水”なんですね。常温のお水は、内臓を冷やしはしないけれど、温めてもくれません。ですので、ショウガの絞り汁やハチミツを加えてあげると、より身体が温まりやすい白湯になるかなと思います」(石原先生) ショウガやハチミツには血流をサポートする働きがあり、体内で温かさが持続するそう。そのほかに、とろみのある飲みものも熱が冷めにくいといいます。 「お汁粉や甘酒、ココアなどとろみのある飲みものは、身体の中で温かさが持続します。また、“発酵したお茶”にも身体を温める働きが。紅茶やルイボスティー、烏龍茶などですね。白湯もいいけれど、身体を効率的に温めたいなら、こういった飲みものがおすすめです」(石原先生)
勘違い温活② 「ぬるま湯でじっくり半身浴しています」
美容のために、ぬるま湯で半身浴している人も多いのでは。シャワーで済ませるよりバスタブにつかったほうが、断然身体は温まりますが……? 「38℃くらいのお湯に、肩を出した状態で20分以上つかっていると、冬場は寒さを感じる方も少なくありません。半身浴はリラックスという意味では有効ですが、寒い季節は40~41℃くらいのお湯に、10分~15分程度“肩までしっかりつかって”頂きたいですね。プツプツと発汗するのが、芯まで温まったサインです」(石原先生) バスタイムのお供には、血流を促す「炭酸系の入浴剤」や、ミネラル豊富な「バスソルト」をぜひ。バスソルトは肌表面にイオンの皮膜を形成して、入浴後も保温効果が持続します。 「シャワーだけで済ませる日は、洗面器や浴槽に足先をつけた状態で、シャワーを浴びるのがおすすめです。身体の末端が温まると、血流が巡りやすくなります」(石原先生)