S&P、トルコ長期ソブリン格付けを「BB―」に引き上げ インフレ抑制評価
[1日 ロイター] - 米格付け大手S&Pグローバル・レーティングは1日、トルコの長期ソブリン債の格付けを「B+」から「BB―」に引き上げた。格上げは今年2回目。中央銀行の金融引き締めによるインフレ抑制と外貨準備の積み上げを評価した。格付け見通しは「ポジティブ」から「安定的」に変更した。 S&Pは声明で「トルコは2028年まで国政選挙が予定されておらず、当局は段階的な財政と歳入の緊縮化を通じ、需要とインフレを抑える政策を実施する余地がある」との見解を示した。 9月のトルコのインフレ率は49.37%に低下し、2021年以降で初めて政策金利を下回った。トルコ中銀は、インフレ率が年内に38%、25年には14%まで低下すると予想。政府はそれぞれ41.5%、17.5%と見込んでいる。