還暦人の貯蓄額は平均で2782万円!一覧表で「ひとり暮らしの60歳代」貯蓄ゼロの割合もチェック
【60歳代のひとり暮らし世帯】貯蓄ゼロは何パーセントいるの?
60歳代のひとり暮らし世帯で「貯蓄ゼロ(非保有)」の人はどれくらいいるのか気になります。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」より、60歳代のひとり暮らし世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【60歳代のひとり暮らし世帯】の貯蓄ゼロ(非保有)の割合 ・33.3% ●【60歳代のひとり暮らし世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1468万円 ・中央値:210万円 貯蓄ゼロ(非保有)は33.3%です。こちらの資料では、貯蓄3000万円以上の世帯が15.1%となりました。 3割以上が貯蓄のない状態で日々の生活を送っていることになります。貯蓄がある世帯にしぼると、その平均額や中央値はどれほどあがるのでしょうか。
【60歳代のひとり暮らし世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらになる?
同調査より、貯蓄保有世帯のみの貯蓄額(平均額・中央値)について見ていきましょう。 ●【60歳代のひとり暮らし世帯】の貯蓄100万円未満の割合 ・12.8% ●【60歳代のひとり暮らし世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:2240万円 ・中央値:1100万円 貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、平均は2000万円を超え、中央値は1000万円を超えました。 一方、貯蓄100万円未満は12.8%です。 貯蓄格差はどの資料からも読み取れます。60歳代と言えば、働く人と完全にリタイアした人が混在する世代です。退職金の有無や、相続した財産の有無なども貯蓄格差に影響しているでしょう。 とはいえ、現役時代からコツコツと貯めてきた人は「努力の結果」と言いたくなるかもしれません。 では、60歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。最後に「手取り収入からの貯蓄割合」についても確認していきます。
60歳代は「手取り収入」からいくら貯蓄に回している?
60歳代の収入は年金や労働収入などさまざまです。ひとり暮らし世帯の方は、手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。 ●年間手取り収入からの貯蓄割合 ・平均:10% ・5%未満:6% ・5~10%未満:9.2% ・10~15%未満:11.7% ・15~20%未満:2.5% ・20~25%未満:10.6% ・25~30%未満:1.4% ・30~35%未満:2.1% ・35%以上:7.1% ・貯蓄しなかった:49.3% 最も多いのは「10~15%未満」で、平均は10%でした。 例えば年金収入が月額の手取りで15万円という場合、平均通りに貯蓄すれば1万5000円。ボリュームゾーンを参考にするなら、1万5000円~2万2500円未満を貯蓄に回すということになります。 手取りの何%を貯蓄するかは個人差があるものですが、貯蓄ゼロを回避するにあたり、平均を一つの目標にするのもいいでしょう。