第94回選抜高校野球 山梨学院 春の招待状 強力打線、頂点目指す(その2止) /山梨
<センバツ高校野球> ◇新チーム 打率4割超 新チーム発足後、強打を武器に関東大会も含めほとんどの試合をコールドで勝ち上がった。全9試合のチーム打率は4割を超える。 県大会は1回戦で巨摩を10―0、2回戦では昨夏甲子園出場の日本航空を10―1で降した。甲府工との準々決勝は9―0、東海大甲府との準決勝も11―1と、いずれもコールド勝ち。帝京第三との決勝では、初めて先制を許したが14安打を放って9―3で勝利し、2年ぶりの優勝を果たした。 打線の勢いは関東大会でも衰えることなく、1回戦の拓殖大紅陵(千葉2位)、2回戦の白鷗大足利(栃木1位)ともにコールド勝ち。浦和学院(埼玉1位)との準決勝では同点で延長にもつれこむも十回に一挙7得点を奪い勝利した。均衡した展開が続いた決勝では明秀日立(茨城1位)にあと一歩及ばなかったが、相手を上回る17安打と健闘した。 打線の軸となるのは、打率が6割を超える鈴木(2年)と、県大会で1試合2本の本塁打を放つなど長打力のある高橋(1年)。 投手陣ではエースの右腕、榎谷(2年)が県大会、関東大会計9試合すべてに登板して失点6、防御率1・05の安定感ある投球で、センバツ出場に大きく貢献した。 ◇校内で特別号外配布 在校生歓喜の拍手 甲府市酒折の山梨学院高では毎日新聞の特別号外が配られた=写真。「春切符」の見出しがおどる紙面を手にした在校生から「すごい」「うれしい」などと球児の活躍に期待する声が聞かれた。2年生の渡辺美空さん(17)によると、出場決定の校内放送が教室に流れ、拍手が起きたという。「応援していたので素直にうれしい」と喜び、2年生の津金亮介さん(17)は「コロナ禍でも気持ちを持ち続け、一つ一つ勝ち上がって(出場権を)勝ち取った。すごいと思う」と話した。【山本悟】