岩井明愛がニチレイレディスで逆転優勝! 姉は父の日に、妹は母の日に、勝利のプレゼントで親孝行
女子ゴルフの今季国内ツアー第16戦、ニチレイレディス最終日が16日、千葉県の袖ヶ浦カンツリークラブ新袖コースで行われ、3打差5位から出た21歳の岩井明愛が9バーディ、1ボギーの8アンダー64をマークし、通算13アンダーで逆転優勝を果たした。5月のリゾートトラストレディス以来の今季2勝目、通算5勝目。小祝さくら、佐久間朱莉が通算12アンダーで2位に並び、単独首位でスタートした竹田麗央は69で回ったが、通算11アンダー4位に終わった。 大会直前に撮り下ろした岩井明愛のドライバーショット【連続写真】(撮影/岡沢裕行)
父の日に、9バーディを奪い逆転優勝を飾った岩井明愛
父の日に感謝の気持ちを伝える逆転Vだった。 最終日18番、岩井明愛はカップの左1.5メートルのバーディパットを強気に決めると、右の拳を突き上げ、左手で持ったパターも空高く突き上げた。3打差となった最終組の竹田が18番で入れれば岩井明愛に並ぶ第2打をグリーン手前に外した瞬間に優勝が決定。祝福に来た双子の妹・千怜と抱き合って喜びを爆発させた。 「本当に今年2勝目ができたのが良かったと思います。同じ組の(小祝)さくらさんがスコアを伸ばしていたので、それがあったから自分も最後まで気を抜かずにいけました。心の中では緊張していましたし、落とせない状況だったので、1打1打すごい大事に打ってました」 前半はもどかしい展開だった。1番で3メートルを入れてバーディ発進したが、2番でアプローチを寄せ切れずボギーをたたいた。エンジンがかかってきたのは7番から。1.5メートルを決めてバーディを奪うと、ここから10番までどとうの4連続バーディとし、一気に優勝争いに浮上した。 逆転優勝への流れを引き寄せたのは16番だった。グリーン右手前バンカーから20ヤードを見事なチップインバーディ。このミラクルショットで首位に並ぶと、17番もバーディを奪い、単独首位へ。そして迎えた18番は2オン狙いの第2打がグリーン左バンカーにつかまったが、ここから1・5メートルに寄せて、優勝をもぎ取った。 「今日はパターが1番良かったかなと思います。やっぱりカップまで届くような、オーバーするようなパットが増えてきたので、それがよかったです」