静岡学園・川口修監督「全国で経験が積めればチームとしてもっと成長できる」
5月26日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選の準決勝が行われ静岡学園が富士市立を3-0で退け、決勝戦へ駒を進めた。 【フォトギャラリー】静岡学園 vs富士市立 開幕から5連敗とプレミアリーグで苦戦が続いた静岡学園。ゲームキャプテンのDF3矢澤怜士が復帰した米子北戦での初勝利をきっかけに総体予選では安定した力を発揮し始めている。しかし、「まだまだミスが多い。局地戦でチョチョンとやっても何もできない。プレミアだったら潰されてしまう」と川口修監督の評価は辛口だ。それでも後半「シンプルにやることでチャンスは増える」と送り出された選手たちは相手のオウンゴールから流れを掴み、3-0のクリーンシートで決勝への切符を掴み取った。 「ここでもうひとつ勝って全国で経験が積めればチームとしてもっと成長できる。経験を積ませたい…たくさん」と監督は思いを口にする。 「まだ夏以降(伸びしろは)あると思います。チームも、攻撃の形もできていなかった。新しい選手も出て来ていますし、彼らが自信つけてピッチ上で表現できれば、もっと点の取り方のバリエーションもできますし、FWの選手たちも覚醒してくれればさらに良くなると思います。まだまだ伸び代はあります」 そして迎える決勝戦については「自分たちは相手を見ていないので、今は自分たちの課題を改善する、それしかないです。自分たちが何をやらなきゃいけないのか、自分たちのスタイルが何なのか、もう一度見直して決勝戦で表現できれば次に繋がると思います」と選手たちの成長に期待を膨らませる。 今年の静岡学園はまだまだ自分たちのスタイルを模索中。監督の期待に応えるためにも、まずキッチリ勝ち切って夏の全国への扉を開きたい。 (文・写真=西山和広)