「あんぽ柿」生産本格化 富山県南砺市・福光地域
23日は二十四節気の「霜降(そうこう)」。朝晩の冷え込みが厳しくなり、霜が降りる頃とされる。富山県南砺市では22日、福光、城端地域特産の「あんぽ柿」の集荷が始まり、生産が本格化している。 あんぽ柿は両地域の干し柿生産者のうち約50戸が手がけている。生産工程期間は干し柿より3週間ほど短く、半生状態で軟らかい。 同市大塚(福光)の山田恭一さん(67)方では、妻のゆかりさん(61)らが、皮をむいた三社柿のへたに糸を結んで竹ざおにつるし、乾燥棚に掛けた。富山干柿出荷組合連合会によると、作柄や実の大きさは例年並みという。 県内には今月29日ごろから店頭に並ぶ。来年1月末まであんぽ柿で110万個、「富山干柿」で250万個の出荷を見込み、台湾やカナダへも輸出する。