小池都知事、丸の内に夏の風物詩「打ち水」で涼を届ける「“打ち水のプロ” を称している」
丸の内エリアの夏の恒例イベント「丸の内夏祭り」オープニングセレモニーが7月26日、行幸通りにて行われ、小池百合子東京都知事らが夏の風物詩「丸の内 de 打ち水」で涼を届けた。 【写真】東京駅駅舎をバックに2年ぶりの祭やぐらが組まれた「丸の内夏祭り」 今年で19回目を迎える「丸の内夏祭り」では、最大50人が一斉に打ち水を体験できる「丸の内 de 打ち水」のほか、高さ4m強の祭やぐらが登場する「丸の内盆踊り」を2年ぶりに開催。また、バインミーやソトックソトックなど、海外の屋台グルメを含めた夏祭りにうってつけのメニューをキッチンカーで提供する。
初回から「丸の内 de 打ち水」に参加し、今回で7回目だという小池都知事は「江戸からの生活の知恵、暮らしの知恵である打ち水は夏の風物詩としてすっかり定着している。東京都でも “打ち水日和” として都民の皆様方に呼びかけているが、今年の夏はとびきり暑いので打ち水しがいがあるのではないか」と切り出した。 「体感としては地球温暖化を飛び越し、地球沸騰化と言われてもおかしくない状況。暮らしの知恵を生かしながらこの時代に対応し、皆さんに健康的な都民生活を送っていただきたい」とし、具体的に「熱中症に気をつけ、使うエアコンは使っていただいてぜひ健康を守っていただきたいし、これからもそのサポートをしていきたい。“打ち水のプロ” を称しているので、皆様と共に効果的な打ち水をしていきたい」とメッセージを寄せた。
千代田区の樋口高顕区長は、連日の猛暑に「もはや東京の夏、日本の夏はこうであると意識を変えたほうがいいのではないか」と言及し「千代田区でも道路や公園、路面店などで酷暑に対する適応策を進めている。大手町・丸の内・有楽町を見渡すと皇居外苑や日比谷公園という大きな緑の空間があり、神田川や日本橋川という貴重な水辺もある。こうした緑と水を生かしたまちづくりを一層進めたい。暑さに負けない健康的な夏を乗り切れるよう楽しんでいただければ」と呼びかけた。 その後、登壇者が祭やぐらに移動して「丸の内 de 打ち水」にてオープニングを実施。打ち水に使用された水は、普段は植林などに散水するために溜めている厨房施設で出た排水や雨水などをろ過した “注水” を利用。打ち水の効果としては、水をまくことで蒸発する時に地面の熱を奪い、温度が下がって涼しく感じると言われている。この日もイベント開始時に38時だった気温が、33.9,度まで下がったという効果が見られた。「丸の内夏祭り」は行幸通りにて27日まで。