人がつながる「まちの縁側」 地域の居場所づくり考える 事業スキルアップ講座【長野県飯田市】
長野県飯田市は18日、「事業スキルアップ講座」を同市東和町のムトスぷらざで開いた。飯田下伊那地域で市民活動をしている人など20人が参加。誰も孤立しない地域づくりに向け、人がつながる安心の居場所「まちの縁側」について学んだ。 まちの縁側育みプロジェクトながの(長野市)の小林博明代表が講師を務めた。 小林さんは「孤立しない社会にはまちの中にちょっと寄れる場所、気軽に話せる人がいる」と説明。ある一人の住民の思いから始まり、自宅や店、公民館、公園など地域にある空間がまちの縁側になった事例を多数紹介し、「まちの縁側は楽しさを分かち合うサードプレイス(第3の居場所)。ハード、ソフト、そしてハートが相乗的につながるとハコは居場所に育っていく」と述べた。 参加者は3、4人でグループになり、自分たちの得意なことを生かして地域で何ができるかアイデアを出し合った。国籍を超えセルフケアができる縁側や多世代が集まる毎日開催のマルシェ、不登校支援に向けた学校とのパイプ役などが挙がっていた。 同講座は、市共生・協働推進課主催。地域の課題解決に取り組む人に、安定した事業運営に向け実践的スキルを学んでもらおうと全5回で開いている。 次回が最終回で来年1月23日午後7時から。「Canvaの使い方」をテーマに効果的なデザインを学ぶ。無料。申し込み、問い合わせは同課(電話0265・22・4560)へ。