「トンチンカン」て言葉はどのように生まれた?←きっかけは鍛冶屋での“音” 似た語源持つ別の語とは
「トンチンカンな返事をした」「トンチンカンな質問」など、見当違いなことを指す「トンチンカン」。 【関連】「杮(こけら)落とし」の「杮」 「柿(かき)」とは違う漢字です 関西を中心に活躍するフリーアナウンサーの清水健と、落語家の桂米舞(かつら・まいまい)がパーソナリティーを務めるラジオ番組で、「トンチンカン」の由来について解説した。 「トンチンカンと思うことってある?」という話題に、「自分の行動で思うことがある」という清水に対し、米舞は「師匠には(トンチンカンと)思われているかも……」と心の内を明かした。 「トンチンカン」という言葉は、鍛冶屋から誕生したのだそう。鍛冶屋で親方が鉄を打つ際、合間に弟子が槌(つち)を入れる。そのタイミングが外れたときに鳴る音が、「トンチンカン」と聞こえたことが由来だとされている。 由来を聞き、「どれが弟子の槌なんやろな」「『カン』かな?」と想像トークを繰り広げた2人。清水の「いま我々は“トンチンカン”な話をしているかも」というひと言で、スタジオは笑い声に包まれた。 じつは、同じような由来を持つ言葉として「相槌(あいづち)」があるという。こちらは、日本刀の鋳造(ちゅうぞう)工程で師匠と弟子がタイミングよく交互に槌を打つ様子が語源とされ、相手の話にタイミングよく反応することを「相槌を打つ」というようになった。 「相槌は難しい」としみじみ語る清水に対し、米舞は「(私の話が)伝わっていないとき、清水さんは相槌を打っていないからわかりやすい」ことを暴露した。 そんな米舞は、「『トンチンカン』の由来となった弟子は間抜けでしたが、『相槌』の由来になった弟子は優秀だったのかも……」とポツリ。米舞ならではの視点で、新たな発見を導き出した。 ※ラジオ関西『Clip木曜日』より
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