「国を代表してお詫びします」 アメリカ人観光客がオーバーツーリズムに心痛「とても残念」
年の瀬も迫ったこの時期、東京・築地は連日多くの外国人観光客でにぎわっています。近年、インバウンドやオーバーツーリズムの問題が顕在化、外国人の迷惑行為に悩まされている地域も多いですが、当事者の外国人観光客は一連の問題についてどのように捉えているのでしょうか。 【写真】旅の予算は1000万円! 築地でカバンいっぱいに買ったおみやげ ◇ ◇ ◇
過去に3年ほど日本に住んでいたこともあり、今回が7回目の来日
アメリカ・ラスベガスから来たというスコットさん。過去に3年ほど日本に住んでいたことがあり、今回が7回目の来日になります。4日間の滞在で、翌日からはタイに向かう予定ですが、短い旅程の中でも名古屋や大阪、横浜と各都市を巡ったそう。 お土産には「箸や湯のみ、茶道具などの和食器と、食べ物ではカキや海苔、出汁、抹茶などを買いました。ちょうど昨日、このお店で大きなカバンいっぱいに買った。今回の旅の予算? 7万ドル(約1000万円)くらいですね」と話してくれました。 何度も日本を訪れている理由については「食べ物も間違いなくおいしいのですが、人々もとても親切です。英語を話せる人が多いことにも驚きました。私は日本語がとても下手なので、英語で話してくれるのはとてもうれしいです」と意外な印象を口にします。 日本では近年、外国人観光客が大挙するオーバーツーリズムの問題が顕在化。富士山の見えるコンビニや神宮外苑のイチョウ並木などのフォトスポットで危険な撮影行為を行ったり、ゴミや騒音などのマナー違反が相次いでいます。 一連の問題について「それは残念です。観光客、特にアメリカ人の観光客は失礼な態度を取ることもあると理解しています。とても残念です」と複雑な表情。アメリカ人として、また、日本を愛する一人として、迷惑行為には心を痛めているといいます。 「アメリカ人がみんなそうではないことを願っていますが、国を代表してお詫びします」とスコットさん。迷惑行為を行ってしまう外国人も、背景や理由はさまざま。日本のマナーを知らず、悪気なくやってしまうケースもあります。国籍や外国人とひとくくりに批判するのではなく、訪れる側も迎える側も、お互いが気持ちよく過ごせるような関係を築いていきたいですね。
Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム