【陸上】「会心のレース」パリ五輪代表・柳田大輝 今季ラストレースで10秒09
◇日本学生陸上競技対校選手権大会(20日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu) 【画像】パリ五輪出場を決めたリレー侍 男子100m決勝のレースが行われ、パリ五輪4×100mリレー代表の柳田大輝選手(東洋大3年)が、向かい風0.4メートルの条件下で10秒09をマークし、優勝しました。 好調だった今季は、シーズン序盤から自己ベストタイの10秒02をマーク。さらに、6月には追い風参考ながら9秒97を記録しています。 しかし、パリ五輪代表選考の日本選手権では3位に終わり、個人でのパリ五輪代表の座をつかむことはできませんでした。 柳田選手はこの日昼に行われた準決勝では10秒34とタイムが伸びず。フィニッシュ後には、しゃがみ込んで長い間電光掲示板を見つめ、納得のいかない表情を見せていました。 しかし、準決勝から3時間の間でスターティングブロックの微調整を行ったという柳田選手。決勝ではスタートから飛び出しトップでフィニッシュ。レース後には雄叫びをあげ、胸のゼッケンを引きちぎるなど興奮した様子でした。 向かい風の中で、10秒0台をマークしたのは自身初だといい、レース後、柳田選手は「久しぶりに燃えた。今年最初で最後の会心のレースだった」とコメントしました。 また、今季を振り返り「うまくいかないことの方が多かったシーズンだったと思う。それでもこうやって少しはいい形、いい動きを作って、最後勝って終われたので、これ以上ない締め方で勝ったのかな」とすがすがしい表情をみせました。 パリ五輪もあり怒濤のシーズンを終えた柳田選手。オフシーズンについて聞かれると「旅行行って、ちょっと羽をのばそうかと」と、笑顔で話しました。