朝ドラ出演の山本舞香、環境が大きく変わった1年にいま「心が安定している」
私ができることは、すべてに100%で立ち向かうこと
――『鳥取美少女図鑑』登場から15年目です。変わった部分と変わっていない部分を自分で挙げるなら? 山本:変わったことは、笑顔でいようという心がけが強くなったことです。真顔でいると、機嫌が悪そうに思われちゃうんですよ。役によっても波があって、引っ張られて笑顔が出なくなるときもある。そういう時期でも、たとえばバック裏を映されちゃったりすると、それを見た人に態度が悪いと思われてしまう。 そういうこともあるし、極力気を付けて笑顔でいなきゃと思っています。変わらないのは自信がないことです。現場にいる入るときはいつも不安。 ――何に対する不安なのでしょう。 山本:現場になじめるかどうか、どんな人たちが集まって、どんな現場になるんだろうと。映画やドラマって、バラバラなところから集まってくるから。「いい現場になるといいなあ」といつも思っています。 ――俳優としての仕事は好きですか? 山本:お芝居するのは好きです。現場に入るときは不安ですけど、楽しいし、他人になれる瞬間が好き。 ――以前、転機になった作品に『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)を挙げていました。 山本:そうですね。ドラマ『死にたい夜にかぎって』(20)や『Sister』(22)もそうです。この前も『Sister』でお姉ちゃん役だった(瀧本)美織ちゃんとご飯を食べました。 撮っているときは、必死にその役と向き合って立っていただけですが、振り返ってみると、ほかの現場も、本当にいい現場だったなと、毎回思います。 ――同年代の女優さんにライバル心はありますか? 山本:ないです。だからダメなのかなとも思います。環奈もそうだけど、ほかの人を見ていて「すごいな」と思うことはよくあります。 でもそれって、その人だからできることであって、自分ができることはほかにあるはずと思いながらやっています。 ――自分の強みはなんだと感じていますか? 山本:自分を求めてくれたことに対して、100%で返そうと思う気持ちかな。今回の朝ドラはもちろん、ほかの仕事でも何でもそう。全てにおいて、求められたことは、作品に対してもスタッフの方にも、そしてファンの方に向けても、私は100%で応えるだけ。常に100%で立ち向かっています。