【パリ五輪】ガガとセリーヌ、開会式を舞台裏で支えたメゾンの手仕事
7月26日(日本時間27日)、パリ市中心部を流れるセーヌ川で行われたパリ 2024 オリンピック開会式。レディー・ガガの華やかなパフォーマンスで幕を開け、セリーヌ・ディオンの感動的な歌で幕を閉じた。 【写真で見る】ガガとセリーヌの開会式と舞台裏
ガガとセリーヌの開会式出演は以前から噂が流れていただけあり、さほど驚くことではなかったかもしれないが、2人の衣装の詳細は厳重に管理されていた。 愛国心あふれるユニフォームに身を包んだアスリートたちの海(この場合は川)の中で、セリーヌ・ディオンとレディー・ガガは誰よりも目立つ必要があった。 そこでディオール(DIOR)の出番だ。 キャバレーの文化を祝したレディー・ガガによる壮大なショーは、まさに1946年にパリで創設して以来、ディオール メゾンが紡いできた芸術とオートクチュールの素晴らしい対話にスポットライトを当てたものだ。マリア・グラツィア・キウリが彼女のために考案したクリエイションは、ブラックサテンのビスチェにディオール メゾンが制作したカドールのパンティを組み合わせ、その上にショートジャケットを羽織り、荘厳なフェザーのスカートをブラックとピンクの気品あるパレットで仕上げている。さらにスティーブン・ジョーンズが手がけたヘッドドレスがアクセントになっている。 そして、フィナーレを飾ったセリーヌ・ディオンのまばゆいばかりの輝きを放つ登場には、大きな拍手と歓声が沸き起こった。数年ぶりにカムバックを遂げた彼女は、エッフェル塔の2階で、オリンピックの輪が荘厳にそびえ立つ中、エディット・ピアフの「愛の讃歌」を熱唱。そんな特別なステージで着用したのは、マリア・グラツィア・キウリが特別にデザインしたディオールのオートクチュールだ。スパンコールが刺繍され、何千ものシルバービーズを散りばめた500メートルを超えるフリンジで強調された白いシルクジョーゼットのガウンに身を包み、感動的なパフォーマンスを披露した。
HANNAH JACKSON