レース中に気分が悪くなったら…、走行中に落とし物を…「富士ヒル」参加に向け野島裕史&井上和彦が最終確認
声優界随一のサイクリスト・野島裕史がパーソナリティをつとめ、自転車をテーマにお届けするTOKYO FMのラジオ番組「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」。4月28日(日)の放送は、前回に引き続き、声優の井上和彦(いのうえ・かずひこ)さん、スポーツ自転車専門のWebメディア「FUNRiDE」の山本健一(やまもと・けんいち)さんを迎え、お届けしました。
◆富士ヒル作戦会議後半戦…前日にやるべきことは?
野島:富士スバルラインを駆け上る全長24kmのヒルクライム「FUNRiDE presents 富士の国やまなし 第20回Mt.富士ヒルクライム(以下、富士ヒル)」が、今年は6月2日(日)に開催されます。スタートまでの残り1ヵ月をどう過ごしていけばいいのか、大会当日はどんなことに気をつければいいのか。今回は大会に向けた作戦会議の後半戦をお届けしたいと思います。 ゲストは先週に引き続き「富士ヒル」の企画・協力をおこなっているスポーツ自転車専門のWEBメディア「FUNRiDE」のスタッフ兼サイクルジャーナリスト・山本健一(ヤマケン)さん。そして、今回「富士ヒル」初参戦となる自転車チーム「VOICYCLE」のメンバーで僕の大先輩でもある声優の井上和彦さんをお迎えしています。改めまして、今週もよろしくお願いします! 井上&山本:よろしくお願いします。 野島:和彦さんは70歳で初参戦、思い切りましたね。 井上:そうですね。話をしているだけでドキドキして熱くなっちゃいます(笑)。 野島:先週は大会までの備えについてお話させていただきましたが、今回は大会前日、そして当日の確認事項などをヤマケンさんに伺っていきたいと思います。まずは大会前日・当日の体調管理面について教えていただけますでしょうか。 山本:いろいろありますが、特に大事なことは3つあるかなと思っています。まずはヒルクライムというと標高が高い場所でやることが多いです。会場(山梨県・富士吉田市の富士北麓公園)は標高1,000mの場所にあり、そうなると酸素濃度が平地の約90%になるんですね。 さらに、フィニッシュ地点(富士山五合目)は標高2,305m。これは酸素濃度が平地の80%くらいにまで低下します。そうなると、立ち上がっただけでも眩暈をしたりすることがあるので、標高に十分に慣れておくことが大事になってきます。 野島:僕も(山を)上っていて、頭がクラクラして視界が狭くなった経験があります。そのときに「これは酸素が少ないからだ!」と察知して、普段よりも多く呼吸をしようと意識したら調子が戻ってきたので、そうしたことも大事だったりしますよね。 山本:そうですね。あとは、例えば登山するときも前日に山の中腹でステイして慣らしたりしますが、そうしたことも有効なので、前日はできるだけ会場に来ていただいて、(同じ会場で6月1日(土)に開催される)「サイクルEXPO」などに参加していただくと体が慣れていくかなと思います。 もうひとつは、やはり前日は興奮して睡眠が浅くなったり、お酒を飲んでしまうことがあると思います。しかし、レース当日の朝は早いので、しっかりと睡眠をとっていただき、フレッシュな状態で会場に来ていただく。これが前日にやることとしては一番大事なことかなと思います。 あとは、レース当日の天気予報は前日にチェックしておいてください。当日の朝、急に冷えることもあり、(前日に天気予報をチェックしておけば)当日に何を着るべきかなどの対策を立てられますので。 井上:山の天気は変わりやすいですからね。 野島:大会によっては寒暖差がすごいので、その辺は確かに難しいですね。 山本:最近は天気予報もよく当たるので信頼していただいて、もしも雨だったら雨対策をしっかりとしてきてほしいですね。これは体調管理を含め、大事なポイントです。