山中を駆け巡るトレイルラン 宮城・女川で東北初の100マイルレース 2月28日から3日間開催
山中を駆け巡る「トレイルラン」競技で最高峰とされる100マイル(約160キロ)レースが2月末から3日間、宮城県女川町で開かれる。実行委員会によると、100マイルレースは東北初開催。山から見下ろす街並みや海の景色を楽しみながら、東日本大震災の被災地の活性化につなげたいとしている。 【地図】女川100TRAILSのコース ■仙台のプロランナーが企画「被災地に貢献したい」 大会は「女川100 TRAILS」で、2月28日~3月2日に開催。WACK女川スタジアムを発着点に山道を巡る1周16キロのコースを2~3日かけて10周する。途中、石投山(456メートル)から太平洋を望み、黒森山(401メートル)の眼下に震災から復興した女川の街を見下ろす。定員100人。 3月1~2日は112キロ(7周)と80キロ(5周)、16キロ(1周)も行われる。定員は112キロと80キロが100人、16キロは50人。 世界選手権の日本代表経験があるプロトレイルランナーの須賀暁さん(36)=仙台市宮城野区=が企画した。学生時代に女川町の陸上競技場で大会に参加したり、冬場に雪が少ない町周辺の山で練習をしたりしたことから思い入れがあった。ランナー仲間と実行委を組織し、大会を運営する。 町が共催して大会に協力する。エイドステーションで名物「サンマのつみれ汁」を振る舞い、100マイル完走者に町内で制作したオリジナルスペインタイルを贈呈。参加賞として、地元の商店などで使える3000円分の振興券を贈るなど、地域の魅力を盛り込んだ大会を目指す。 収益の一部は、町に寄付する予定。須賀さんは「震災復興に主体的に関わる機会がなかったので、トレイルランを通して被災地に貢献したい。女川の自然を参加者や町民に知ってもらい、女川のファンが増えるといい」と語る。 ■1月17日まで参加受け付け 参加費は9500~3万8000円。申し込みはウェブサイト「スポーツエントリー」で1月17日まで受け付ける。連絡先は大会事務局moyashikao@gmail.com
河北新報