衝撃!顔面キックに敵地騒然 磐田、あわや“一発退場”も「イエローで助かった」 スタジアムが固唾を飲んだVARの一部始終
【明治安田J1リーグ】サガン鳥栖 3-0 ジュビロ磐田(日本時間12月8日/駅前不動産スタジアム) 【映像】危険すぎる顔面キックの瞬間(スローリプレイ) 非常に危険なプレーだった。ジュビロ磐田のMFジョルディ・クルークスがロングボールに反応して左足を振り上げると、サガン鳥栖のDF丸橋祐介の顔面に直撃してしまう。序盤に退場者を出しかねないシーンだったものの、VARの結果は警告のみ。J1残留のために「勝利」以外の道はない磐田にとって胸を撫で下ろした瞬間となった。 磐田が“命拾い”したのは、鳥栖と対戦した最終節の19分のことだ。1点を追いかけるなか、DFリカルド・グラッサのロングフィードに反応したクルークスは、後ろから飛んでくるボールをジャンプしながら左足で収めようとしていた。しかし、同じくこのボールに反応していた鳥栖の丸橋が目の前におり、クルークスの飛び蹴りが丸橋の顔面にヒット。この直後、丸橋は顔を抑えながら倒れ込んでしまった。 リプレイが流れると、確かにクルークスの足が丸橋の顔面を捉えていたことで、解説・増川隆洋氏も「(クルークスは)おそらくボールを見ていたので丸橋を把握していなかったと思うんですけど、結果的には危なかったですね」とコメント。そして、「ちょうど足を上げたところに丸橋の顔があったので、これはもしかすると…。レフェリーがどう判断するかですね。悪意はなかったと思いますが」と、退場も致し方ないといった見解を示した。 主審・福島孝一郎氏はVARの後に退場に該当するかのオン・フィールド・レビューへ。実況・南鉄平氏は何度も繰り返されるファウルの瞬間を見て、「磐田とすると、1人少なくなると厳しい。スローで何回も見ると、ジャッジが下されることがありますからね。これはちょっとどうなるか」と口にし、解説の増川氏と「う~ん」と唸っていた。 約1分に及ぶ映像確認の末、福島氏がクルークスに掲示したのはイエローカードだった。それを受けてクルークスは両手を広げて抗議していたものの、増川氏は「『イエローで良かった』と言えるシーンだったかなと。(レッドカードが)出ても、文句が言えないようには見えましたね、あのシーンを切り取れば」と言及。南氏も「磐田からすると、助かったという捉え方もできますよね。退場する、しないでは大きな違いですからね」と伝えた。 磐田はかろうじて10人対11人の数的不利になる大ピンチこそ免れたものの、30分と60分に追加点を許し、終わってみれば3-0で敗戦。1年でのJ2降格となってしまった。 (ABEMA de DAZN/明治安田J1リーグ)
ABEMA TIMES編集部