民事裁判の「口頭弁論」きょうからウェブ会議での参加可能に 体験した代理人「非常に利便性としては高い」訴状も25年度までにオンライン提出可能を目指す
法改正に伴い、3月1日から民事裁判の口頭弁論への「ウェブ会議形式での参加」が可能になりました。 民事裁判において公開の法廷で主張を述べたり、証拠を調べたりする「口頭弁論」では、これまでは原告や被告、またはその代理人が法廷に出頭する必要がありましたが、民事訴訟法の改正に伴い、3月1日からウェブ会議形式で参加できるようになりました。 これまでは、ウェブ会議形式で参加できるのは弁論準備手続や和解協議に限られていました。 3月1日に大阪高裁で開かれた損害賠償訴訟の口頭弁論では、傍聴席からも見える形で法廷に大型モニターが設置され、1審原告側・1審被告側の双方の代理人がウェブで参加。提出された証拠の確認や証人申請の結果などについて、約3分間の審理が行われました。 口頭弁論後、1審原告側の代理人は「非常に利便性としては高いと感じる。尋問など実際に出廷して審理を行うことが望ましい期日もあるので、リアルとオンラインを使い分けることになるのではないか」とコメントしました。 政府は民事裁判のデジタル化を推進していて、2025年度までに訴状などのオンラインでの提出も可能にすることを目指しています。