公費解体申請したが工事前に倒壊 地震で全壊判定の民家が
北陸放送
18日午後、石川県穴水町の民家で納屋が突然、崩れ落ちました。けが人はいませんでしたが、被災地の住民は今も危険と隣り合わせです。 【写真を見る】公費解体申請したが工事前に倒壊 地震で全壊判定の民家が 映像を撮影した男性「ちょうど自宅で休んでたら、バリバリバリと激しい音が聞こえてきた。けっこう傾いてきてたので、正直これ以上壊れることはないと思ってたけど、間近であったのでビックリした。」 記者リポート「地震で全壊判定を受け、公費解体を申請していた穴水町の民家です。こちらでは工事を前に納屋が崩れ落ちてしまいました。」 倒壊したのは現在、仮設住宅で暮らす高森きさ子さん(83)の自宅の納屋です。 高森きさ子さん「あっちの畑行こうと思ってきた。鎌出したら鍬出したりしとったら、そのすきにパチっと言った。見たら建物が落ちていた」 毎日、自宅にある畑の手入れを欠かさないという高森さん。幸いけがはありませんでした。 高森きさ子さん「今までにだんだんとこっち傾いてこっち傾いて、あっち倒れてたらこんなこと言っとられん、人の家の迷惑になるから。」 高森さんは自宅と納屋の全壊判定を受けたため、4月に公費解体を申請し、工事を待っているところでした。 穴水町によりますと、これまでに1662件の公費解体の申請を受け付けていますが、着工できたのは42件、完了は28件にとどまっています。すべての作業を終えるのは2025年10月の見込みで、建物倒壊の危険が住民の身の回りに潜んだままです。
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