今季の大学ラグビーはどうなる? 夏の菅平高原で優勝候補が次々に激突
菅平高原での注目カードはサニアパークで行われるが、8月18日(火)は帝京大対早大、明大対天理大が同じ午後1時キックオフで予定されている。春の関東王者となった帝京大は、FL青木恵斗キャプテンが気迫あふれる突進、タックルでチームの先頭に立つ。春季大会で明大と引き分けたときは涙を流し、翌週には早大を60-7で破った。そのとき、早大は日本代表のHO佐藤健次キャプテン、FB矢崎由高(2年)は不在で、SH宮尾昌典(4年)も怪我で欠場していた。矢崎は現在の日本代表に参加しているので今回もいないが、現時点での力関係を確認しておきたい。
天理大は関西の春季大会では4位に甘んじたが、主力の多くが怪我で欠場していた。U20日本代表キャプテンのFL太安善明(2年)、同じくU20のPR森仁之輔(3年)、FL川越功喜(2年)もチームに戻り、ここからギアを上げてくるだろう。明大との力関係も興味深い。天理大は、21日(水)に帝京大とも戦う。
春の関西では抜きんでた強さを見せつけた京産大は、3年連続で大学選手権ベスト4に進出しており、LOソロモネ・フナキ(4年)、NO8シオネ・ポルテレ(3年)というパワフルな選手を擁し、日本代表候補SH土永旭(4年)、U20日本代表のPR八田優太(2年)LO石橋チューカ(2年)、SH高木城治(2年)などハイレベルの経験を積む選手が揃う。22日(木)は明大、24日(土)は関東大学リーグ戦1部王者の東海大、26日(月)には創部125周年を迎えた慶大と対戦。慶大は春から評価が高く、2024 NARA Rugby Spring Carnival(6月2日)で天理大に勝っている。現時点で東西の力関係がどれほどのものか、見逃せないカードが並ぶ。
村上 晃一