尾瀬国立公園に「入域料」検討 群馬知事、観光客らに
群馬県の山本一太知事は4日の記者会見で、尾瀬国立公園(福島、栃木、群馬、新潟4県)に関し、登山者や観光客から「入域料」の徴収を検討すると明らかにした。木道や登山道の整備に充てる考えで「尾瀬の素晴らしい自然を維持するには財源が必要だ」と述べた。料金や時期は未定で、県は今後実現を目指し環境省や他県と協議する方針。 環境省によると、国立公園の環境を保護するため、観光客らから料金を得る流れが近年広がっている。山梨県は今夏、富士山の登山道に通行料2千円を義務付けた。環境省の担当者は入域料導入に関し「有効な手段だと認識しているが、地域や関係事業者との合意が不可欠だ」としている。