【阪神】近本光司プロ初4番も、2日連続9回追いつかれ、2日連続サヨナラ負けで5連敗 岡田彰布監督は2日連続「もう、ええやろ」
◆日本生命セ・パ交流戦 ロッテ3×―2阪神=延長11回=(1日・ZOZOマリン) 阪神は2試合連続のサヨナラ負けで、岡田彰布監督(66)は就任2年目でワーストタイの5連敗を喫した。近本をプロ初の4番に起用するなど大幅な打線改造も実らず、5安打2得点。前夜に続き9回に1点リードを守れず、交流戦は18年以来6年ぶりに初戦から4連敗となった。 サプライズ打線も不発に終わった。最後は17年9月以来、7年ぶりの2戦連続サヨナラ負け。岡田監督は前夜と同じく「もう、ええやろ」と、あきれたように試合後の取材を避けた。語るまでもない、見たままの結果。近本をプロ初の4番に起用するなど全打順を組み替えたが、苦しい展開で延長に突入し、昨年6月17~25日以来となる就任後ワーストタイの5連敗を喫した。 1番・中野と3番・糸原が今季初なら、大山の7番と植田の先発起用は指揮下で初めてだった。打撃3部門に加え、安打数、出塁率など軒並みチームトップの近本を最大限に生かすしかない状況。背番号5は初回に安打を放ち、6回に四球で同点を呼んだ。9回は先頭で死球の後、リーグトップ8個目の盗塁で勝ち越しの起点。「(どの打順でも)やることは決まっている」と奮闘した。だが、大黒柱が絡まないイニングは得点の気配なし。4月14日と5月16日にも打線を大改造して勝利した岡田監督に、3度目のマジック成功はなかった。 近本も1点リードの9回の守りでは、1死から中前への飛球にスライディングキャッチを試みたが、後逸して二塁打。「捕るのが一番だけど、次は前に止める。それができなかった」と悔やんだ。そこから岩崎が失点。前夜のゲラに続き、ダブル守護神が陥落した。4月に球団ワーストタイの10戦連続2得点以下を記録したが、その間は4勝4敗2分け。窮地を救ってきた救援陣も負担の影響か、歯車が狂った。 交流戦の4連敗スタートはシーズン最下位に沈んだ18年以来。セ首位の広島とは1ゲーム差のままだが、それ以上に重苦しいムードは不穏だ。(安藤 理)
報知新聞社