見たかった…。2024年、日本代表に一度も呼ばれなかった実力者6人。期待されるも、声はかからず
DF:チェイス・アンリ
生年月日:2004年3月24日 所属クラブ:シュトゥットガルト(ドイツ) 24/25リーグ戦成績:8試合0得点0アシスト 日本サッカーを応援するファンの間では、ドイツで躍動するチェイス・アンリの森保ジャパン入りを望む声が日増しに高まっている。 尚志高等学校を卒業後、アンリは大学進学やJリーグクラブへの入団を選択せずにシュトゥットガルトに加入。「高卒→即海外」というリスクのある決断を下した。シュトゥットガルト加入後はレギオナルリーガ・ズュートヴェスト(ドイツ4部リーグ)を戦うセカンドチームで奮闘。2024/25シーズン開幕前にはトップチーム昇格を果たし、ブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)で8試合に出場している。 20歳の新鋭センターバック(CB)は、ブンデスリーガのみならずUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも活躍。キリアン・エンバペやヴィニシウス・ジュニオールといった世界的なアタッカーを前にしても堂々たるプレーを見せた。 圧倒的なフィジカルパワーを備えているだけでなく、DFラインの複数ポジションをこなせる器用さも持ち合わせており、セバスティアン・ヘーネス監督の信頼をしっかりと掴み取っている。 日本サッカーファンが気をもんでいるのは、アメリカ人の父を持つアンリがアメリカ合衆国代表を選択する権利も有している点だ。日本代表の経験がない以上、父の母国であり自身も幼少期を過ごした国を選ぶ可能性はゼロではない。 アンリは日本代表入りへの思いを幾度となく語っているため心配はなさそうだが…。いずれにしても、代表選択権の問題を抜きにしても森保一監督には“大器”の初招集に動いてもらいたいところだ。
MF:三好康児(みよし・こうじ)
生年月日:1997年3月26日 所属クラブ:ボーフム(ドイツ) 24/25リーグ戦成績:7試合1得点0アシスト 今夏に活躍の場をドイツに移した三好康児が、にわかに注目を集め始めている。このまま現在の調子を維持していけば、稀代のレフティーは来年に森保ジャパンへ約3年半ぶりの復帰を果たすかもしれない。 現地時間8月30日、三好はEFLリーグ1(イングランド3部リーグ)のバーミンガムからボーフムへ電撃移籍を果たした。だが、加入後はトレーニング中に大腿部を負傷するなど、新天地で順調な船出をしたとは言えない状態が続いていた。 状況が好転したのは、現地時間11月9日に行われたブンデスリーガ(ドイツ1部リーグ)第10節のレバークーゼン戦(△ 1-1)だった。昨季王者に先手を取られる苦しい試合展開だったボーフムを救ったのは、後半途中の69分からピッチに送り出された背番号「23」の一撃。後半アディショナルタイムに入る直前の89分、ゴール前でボールがこぼれてくると、三好は角度のない位置から利き足とは逆の右足でシュート。土壇場の同点弾で、チームに貴重な勝ち点1をもたらした。 ドイツ誌『kicker』は、昨季王者との戦いで自身の価値を証明した三好に注目。「今のところまだミステリアスな存在」としながらも「明らかに調子を上げている」と日本人MFを評価した。 また、同誌はスポーツディレクターのマルク・レットーが三好を獲得した時に「彼は技術的なレパートリーが豊富で、機敏で、狭いスペースでも遊び心のある解決策を見つける」と分析していたことも報道。ドイツの地で、三好の存在感は確実に高まっていると言えるだろう。