副島拓人＝金沢市で２０２２年２月５日、滝川大貴撮影

　◇けがの悔しさばねに　１年・副島拓人選手 　右手をけがした影響で、昨秋は試合に出場できなかった。悔しさをばねに練習に打ち込み、「打撃のミート力や選球眼がついた」と自信を見せる。 　小学生の時に父とセンバツを観戦。以来、「自分も甲子園でプレーしたい」と願うようになった。夢の実現に向けて星稜に進んだが、新チーム発足直後に負傷。１カ月ほど練習ができず、復帰後も「今までの感覚がない感じがした」。無心でバットを振り込み、手応えが出てきたのは北信越大会が終わったころ。センバツに向けて「出場機会があれば絶対にチームに貢献する」と誓う。 　趣味は絵を描くこと。下書きをして、色を塗り、時間をかけて仕上げていくことが気分転換になっている。 　◇打球詰まらせる強み　１年・牧野暖樹選手 　昨秋の県大会決勝、走者２人を背負う場面で登板。後続を断って優勝に貢献した。 　新チーム発足後の公式戦では４試合で計８回３分の１を投げて、被安打２、自責点１と結果を残した。好投にも捕手の佐々木優太主将（２年）が気持ちをほぐしてくれ、投げやすかったおかげと感謝する。 　自身の投球について「球の重みで勝負している。打球を詰まらせるのが強み」と語り、「さらに球速を加えたい」と意欲を燃やす。プロ野球・ソフトバンクの和田毅投手を尊敬しており、「長いキャリアの中で自分を磨き、進化し続けている。そういう選手になりたい」と憧れる。 　おしゃれ好きな一面があり、趣味は服を買うことだ。＝おわり