自分の最大値を常に塗り替えていく「限界を突破する方法」
韓国で50万部の超ロングセラー、韓国で社会現象を巻き起こした『勉強が面白くなる瞬間』。この本を読んで、中高生の98.4%が「勉強をしたくなった」と証言! なぜ、勉強をしなかった人たちが勉強に夢中になるのか。10代~70代の世代を超えて多くの人が共感。そこにノウハウは一切ありません。ただ、この本を読んだ人にはわかることでしょう。いま、再燃している『勉強が面白くなる瞬間』から、その驚くべき内容を紹介する。 親が子が寝ているあいだに、机の上にそっと置く社会現象が起きたほど、親にも子にも衝撃的な話題作となった勉強本。ギフト需要が高まるこの時期に1章ごとのトピックを紹介していく(6章/13章)。(構成/ダイヤモンド社武井康一郎) ● 競争に勝つには、他人との競争をやめる ユダヤ人の一家と韓国人の一家が釣り大会に参加しました。お父さんたち2人はどちらも釣りが上手でしたが、子どもたちにとってはこの日が生まれて初めての釣りでした。まずユダヤ人のお父さんは子どもたちを座らせ、釣りの授業を始めました。釣竿の持ち方からエサのつけ方、捕まえた魚をすくうコツを教えました。お父さんの授業を退屈そうに聞いていた子どもたちでしたが、いざ釣りをしてみるとなかなかの腕前を発揮しました。ただ、お父さんがその場を離れると、他に目が行ってしまい落ち着きませんでした。一方、韓国人のお父さんはしばらく釣竿を取り出すことさえしませんでした。その代わり、釣りをするときのワクワク感や緊張感、ピチピチする魚をすくい上げる場面を語り、子どもたちの心の中に描いてやりました。お父さんが丸々肥えた魚の身がどれほどうまいかを楽しそうに説明していると、子どもたちはゴクリと唾を飲み込みました。お父さんの話を引き込まれるように聞いていた子どもたちは、釣りのやり方を教えてほしいとお父さんにねだりました。そして釣り糸を海に垂らしたのでした。想像してみましょう。この日の釣り大会の勝者はどちらの家族だったでしょうか。 勉強のライバルは誰か? 「仮想敵」と考えていいのかもしれませんが、著者は「競争に勝つ方法に、他人との競争をやめること」をあげています。 他人との比較は、他人と比べてどれくらい遅れているのか、あるいはリードしているのかを注意深く見極めることで、自分がどの科目をどのくらい勉強すべきなのかが分かる程度で、無駄な消耗戦をやめ、自分との戦いに没頭したほうがいいとあります。 ライバルとの比較は自分のやる気を奪うだけでなく、自分を不幸にするとも言います。心を不安定にしてしまうからです。ですが、自分と競争していれば、自らをありのまま受け入れ、自分を振り返りって足りない部分を埋め、自分を成長させる方法を探すようになります。 勉強は、自分との闘い。弱い自分の心との勝負でしたね。ですから、過去の自分、昨日の自分を振り返ることです。今日の自分は、昨日の自分に勝てるようにしていく、それが肝要です。自分の最大値を常に塗り替えていく、限界を突破する方法を探していきましょう。 第5章の最後に、著者は「ライバル」ではなく、心の中の「モチベーター」をもつことをすすめています。9名のモチベーターを紹介していますが、ぜひ、人生の先輩から多くを学びましょう。あなたのモチベーターは身近なところにいるかもしれませんね。 (本原稿は、『勉強が面白くなる瞬間』第6章のダイジェスト版です)
パク・ソンヒョク/吉川 南