“走り好き”のための個性派ミニバン「日産セレナ オーテックスポーツスペック」が普通のユーザーにもオススメできる理由とは?
日産の最上級ミニバンといえばエルグランドだが、現行モデルの登場は2010年。稀少なV6エンジンをラインナップしているとはいえ、フラッグシップを名乗るには少し寂しく思える。そんな不満を感じているユーザーにとって、ここで紹介する「セレナ オーテックスポーツスペック」は、相当面白い存在になりそうだ。 【画像】日産セレナ オーテックスポーツスペック(×14枚)
パワートレーンとシャーシまわりにも、走りの質を高める専用のチューニングを注入
オーテックは日産モデルに独自のカスタマイズを加えることで、標準車では味わえない魅力をプラスしてくれるメーカー直系カスタマー。今回セレナ オーテックに新たなラインナップとして「セレナ オーテック スポーツスペック」を追加した。 オーテックのカスタマイズモデルは、内外装を専用仕立てとすることで商品力を高めているが、スポーツスペックでは、パワートレーン(e-POWER)とシャーシまわりに専用のチューニングを実施することで、走りの質を高めていることが大きなポイントになっている。 ◆専用チューニングコンピューターや専用サスペンション (スプリング/ショックアブソーバー)、専用ボディ補強 (フロントクロスバー/リヤクロスバー)を実施。足まわりやボディ剛性までオーテックのチューニング術が注がれることで、快適性まで含めたトータルチューニングを実現。
ひとりドライブの時は、相当スポーティーに楽しめる。ドライバー視点でも魅力十分
走った印象も期待どおり。ファントゥドライブ&ダイナミズムと、セレナらしいファミリードライブの心地よさの使い分けがじつに巧みで、高速安定重視で御しやすいミニバンに仕上がっている。ハンドリング&サスチューンも狙ったラインをトレースしやすい特性で、同乗者を左右に揺らすような動きが少ない。 開発者に、サスチューニングで基準と考えていた乗車人数を尋ねたところ「7名乗車」との回答をもらった。つまり、スポーツモデルにありがちな〝硬さ〟一辺倒のチューニングではなく、7名乗車時の安定性も考慮した腰を据えたサス設定ということ。1人で乗るときは「スポーティ」な雰囲気が強めだが、家族みんなで乗る場合は「快適ツアラー」ぐらいのバランスの良さを意識した設定で纏められている。 ◆キャビンはまわりはブラックレザレットシート「AUTECH」など、オーテック専用インテリアに仕立てられる。シート生地には耐久性&耐水性に優れたレザレットを採用する。