<p>The decision follows a probe into how Meta leverages Facebook’s billions of users to squeeze out rivals.</p>

（ブルームバーグ）： 米メタ・プラットフォームズが個人間の物品売買広告であるクラシファイド広告事業「フェイスブック・マーケットプレイス」と交流サイトのフェイスブックをひも付けしているとして、欧州連合（ＥＵ）の執行機関である欧州委員会は７億9800万ユーロ（約1310億円）の制裁金を科した。

欧州委はメタにこのひも付け停止と、不要品売買を取り持つ競合プラットフォームに不当な取引条件を押し付けないよう命じた。

欧州委のベステアー上級副委員長（競争政策担当）は「メタはフェイスブック・マーケットプレイスをフェイスブックに結び付け、同業他社に不当な取引条件を課した」と述べ、「それは自社事業フェイスブック・マーケットプレイスの利益のためだ」と指摘した。

ベステアー氏は年内の退任が決まっており、今回の制裁金は同氏にとって最後の案件の一つになるとみられる。過去10年以上にわたり、同氏は米大手ハイテク企業を最も厳しく批判してきた一人であり、グーグルに対する計80億ユーロ余りの制裁金を含め、競争法（独占禁止法に相当）違反で企業に科してきた制裁金は数十億ユーロに上る。

メタは制裁金の決定に不服を申し立てる構えで、決定内容は「活況な欧州市場の実態を無視している」と反論した。

原題：Meta Fined €798 Million by EU Over Classified Ads Dominance

（抜粋）

--取材協力：Jake Rudnitsky.

(c)2024 Bloomberg L.P.