秋野菜は栄養満点!代表的な秋野菜の栄養価や子どもが食べやすいコツを解説【管理栄養士】
きのこ類
きのこ類に含まれる栄養素で注目すべきはビタミンB群です。(※2)ビタミンB群はエネルギー代謝をサポートする働きがあり、疲労回復効果が期待できます。(※3)ただし、洗いすぎると栄養素が流れ出てしまうので、汚れが気になる場合は乾いた布などで軽く拭き取りましょう。炒め物のほか、パスタに使ったり、スープにしたりしてもおいしく、手軽に料理に取り入れられます。
ごぼう
ごぼうには、食物繊維、マグネシウム、ポリフェノールが含まれます。(※2)とくに、マグネシウムは骨の形成や筋肉の収縮をサポートする重要な栄養素です。また、ごぼうの皮にはストレスや紫外線のダメージからからだを守る働きのあるポリフェノールが多く含まれているため、皮ごと調理するのがおすすめです。(※3)「ごぼうのきんぴら」や「ごぼうの煮物」は、煮汁ごと栄養を摂れる理想的なメニューです。
子どもも食べやすくするコツ
秋野菜は栄養満点ですが、子どもにとっては少し食べにくいこともありますよね。その場合は、シチューや甘めのサラダ、スイーツに取り入れると、子どもも喜んで食べてくれます。たとえば、かぼちゃのスープやさつまいもの蒸しパンなどがおすすめです。食材の甘みを活かしつつ、栄養もばっちり摂れるので、一石二鳥ですね。
秋野菜を上手に取り入れて、家族みんなの健康をサポート
秋野菜は、栄養価が高く、風味豊かな食材がそろっています。さつまいもやかぼちゃ、きのこ、ごぼうなどを日々の食事に取り入れれば、家族の健康を守りながら、季節の味を楽しむことができます。ぜひ、秋の味覚を家族で楽しみながら、栄養たっぷりの食事を楽しんでください。 <参考文献> ※1 池上文雄、加藤光敏、河野博、三浦理代、山本譲治「からだのための食材大全」NHK出版 2018年 ※2 文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」 ※3 吉田企世子、松田早苗「あたらしい栄養学」高橋書店 2020年PROFILE あんしん漢方 管理栄養士 小原水月(おはらみづき) 管理栄養士・健康食育シニアマスター。社員食堂で300以上の料理を修得、ダイエット合宿所・特定保健検診の業務に携わり600人以上の食事と生活習慣改善を個別サポート。自身の出産後の体調不良から食事と漢方で体調改善/増進の経験を生かし、栄養学と漢方を合わせたサポートを得意とする。「心も体も食べたものだけで作られる」をモットーに簡単で時間もお金もかけずに元気になれる食スタイルを発信中。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でもサポートを行っている。
たまひよ ONLINE編集部