エンジン搭載車継続でメルセデスの旗艦SUV「GLS」が2度目の大改良!AMG版やマイバッハも一挙スクープ成功
EV需要の鈍化により、メルセデスは2030年以降もガソリンエンジン車の販売を続ける。それにともない、同ブランドは現行モデルのマイナーチェンジを行い、モデル寿命を延ばす方策を採っているが、このたびフラッグシップSUVであるGLSの改良新型を補足した。メルセデス・ベンツは現在、内燃エンジンのフラッグシップ・クロスオーバーSUV「GLS」(Gクラスを除く)改良新型を開発中だが、ベースモデルを含むAMGバージョン、最高級マイバッハなどを同時スクープした。 【写真ギャラリー】メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG GLS改良新型プロトタイプ ベースとなる現行型GLS(X167)は2019年に発売され、マイバッハバージョンも初めて導入された。2023年に軽度のフェイスリフトが両モデルに執行されており、今回は2度目の改良となるが、プロトタイプのカモフラージュからすると前回より大規模なものになりそうだ。モデルの寿命を延ばすという決定は、ヨーロッパやその他の地域で内燃機関の終焉、または終焉の可能性について進行中の議論の結果であると考えられる。 このたび捉えたプロトタイプは、マイバッハを除いてフロントエンドを厳重にカモフラージュされている。最新情報によると、ヘッドライトが現行型よりエッジの効いたデザインとなり、GLCとGLEのフロントエンドデザインを模したものが予想されるという。さらに、新設計されるグリルを装備しており、その内部には細かいスリーポインテッドスター(メルセデスのブランドマーク)パターンが散りばめられると思われるほか、エアインテークを含むバンパー全体のリフレッシュなど、大掛かりなデザイン変更となりそうだ。 側面と後部に大きな変更は見られないが、新しいアルミホイールが装着されている。LEDテールライトは横一文字につながったデザインが予想される。 今回はインテリアも注目される。実はGLSにはフルエレクトリックモデル「EQS SUV」に採用されている「ハイパースクリーン」や、Eクラスの「スーパースクリーン」は搭載されておらず、この大幅改良で既存12.3インチのツインディスプレイを置き換える可能性があるだろう。 現行型のパワートレインは、マイルドハイブリッドシステムと連携する4.0L V型8気筒ツインターボエンジンだが、直列6気筒にマイルドハイブリッドを組み合わせたものがメインとなり、電動化によるダウンサイジングが実行される予想されるほか、EURO7非ガス規制は1月1日に執行されたばかりだが、より厳格なEURO8を見据えてよりクリーンなプラグインハイブリッドの初導入も噂されている。 一方、マイバッハバージョンには最高出力564psを発揮する4.0L V8エンジン、またAMG 63バージョンにはさらに強力な最高出力620psを発揮する4.0 V8ツインターボエンジンが搭載される。全モデルに48ボルトのマイルドハイブリッドシステム、9速オートマチック、全輪駆動が採用されている。 GLS改良新型のワールドプレミアは2025年内と予想。メルセデスは、電気自動車の需要が予想よりも鈍いため、2030年までに完全電気自動車に移行する計画をキャンセルし、同年以降もガソリンエンジン車の販売を続けると発表しており、今後も内燃エンジンモデルの2度目のフェイスリフトがみられそうだ。 【写真ギャラリー】メルセデス・ベンツ/メルセデスAMG GLS改良新型プロトタイプ
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