温水洗浄便座の電気代っていくら? 工夫するだけで「2000円以上」節約する方法とは
TOTO株式会社の調査結果によると、トイレを1日に使用している時間は、約50分といわれています。温水洗浄便座は、トイレを使っていないときにも電気代がかかります。電気代を節約したいと考える方は、温水洗浄便座の使い方を見直すとよいでしょう。 そこで今回は、温水洗浄便座の節約術をご紹介します。誰でも簡単に取り入れられる方法なので、温水洗浄便座の電気代を節約したい方はぜひ参考にしてください。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
温水洗浄便座にも種類がある
温水洗浄便座には、大きく貯湯式と瞬間式の2種類があります。おもに、水を温める方式が異なります。貯湯式は、タンクの中に水をため、中で水を温め続ける方式です。そのため、電気代のランニングコストがかかります。 対して瞬間式は、使用時に水を温める方式でタンクが必要なく、使用するたびに電力がかかる仕組みです。電気代を節約できるのは、タンクの水を保温し続ける必要がない瞬間式といわれています。 また、貯湯式はタンク内のお湯の量が限られているため、連続の使用には不向きです。一方で、瞬間式は持続してお湯を使用できるメリットがあります。なお導入コストは貯湯式のほうが価格は安く、瞬間式は価格が高い傾向にあるようです。
温水洗浄便座の年間電気料金
次は、温水洗浄便座の年間電気料金の平均を見てみましょう。 経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」では、温水洗浄便座の年間消費電力量の平均が発表されています。これによると、2022年の貯湯式の年間消費電力量は161kWh、瞬間式は91kWhでした。今回はこの数値を基に、東京電力エナジーパートナーのホームページを参考に、電気料金単価30円/kWhで年間電気料金を計算します。 温水洗浄便座の種類別における年間電気料金の目安は、表1の通りです。 表1
※経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ2023年版」を基に筆者作成 表1によると、貯湯式より瞬間式のほうが、年間およそ2100円節約できることが分かりました。 ただし、表1の年間消費電力量の数値は、節電機能を使用した場合の目安です。節電機能を使わない場合は、もう少し年間消費電力量がかかり、電気料金も高くなるでしょう。