<アグレッシブ・’21センバツ東海大甲府>第3部 選手紹介/4 /山梨
◇チームのヒーローに 木下凌佑左翼手(2年) 好きな言葉は「俺参上」。子どものころから好きな「仮面ライダー電王」のセリフだ。「自分もチームにとってそんな存在になりたい」と思い、紙に書いてロッカーの扉に貼っている。昨年の秋季大会は中軸として、チームトップの打率5割6分をマークした。 今では欠かせない存在だが、1年生の時は右肘や右肩のけがに悩まされ、2年生の6月まで本格的な練習からは遠ざかった。「親に申し訳ないし、未来が見えなかった」と当時の心境を振り返る。 両親の励ましもあり、長いトンネルを抜けた後は、人一倍バットを振り込んできた。間もなく始まるセンバツの舞台に「緊張はない。ワクワクしている。楽しみながらプレーしたい」と語る。 ◇成長した姿見せたい 猪ノ口絢太中堅手(1年) 目標として掲げているのは、「他校から警戒され、先輩のライバルになる」ことだ。入学直後からレギュラー入りを目指し、1日1000スイングを自らに課している。 1年生ながらレギュラーをつかむと秋季大会は中軸としてチーム最多の13打点をたたき出した。しかし、関東大会の東海大相模(神奈川)戦と常総学院(茨城)戦では最後まで快音が聞かれなかった。「当てることに気を使ってしまい、思い切ったスイングができなかった」と悔やむ。 この冬は重いバットやピッチングマシンを使って速球への対応力を高めたほか、増量と筋力トレーニングで長打力も磨いた。 「甲子園では成長した姿を見せたい」と意気込みを示す。=つづく