鳥越俊太郎氏が都知事選の出馬を正式表明(全文1)時代の流れを少し変えたい
東京都から時代の流れを元に戻すような力になりたい
3つ目は、これはあえてということですね。あえて付け加えるなら、という表現になると思いますが、これは私、なぜ東京都知事選に出ようかなと思ったのは、これはもちろん参議院選挙というのが前提にありまして、参議院選挙の開票状況を見ておりまして、ああ、日本も戦後70年間、平和な時代をずっと過ごしてきたのに、時代の流れがちょっと変わり始めたなということを参議院選挙のときに感じました。これは日本全体の問題でもありますけども、もちろん東京都の、首都である東京都の問題でもあるわけですね。 で、そのためにはちょっと、国全体がそういう流れを変え始めてる、かじを切ってるというところに少し私は自分なりに、流れを少し変える、元に戻すような力になれば。で、それを東京都というところから発信できれば素晴らしいなというふうに思いました。これはもうあえて付け加えさせていただいております。 私は昭和15年の生まれです。終戦のとき20歳(※編集部注:5歳)でした。もちろん空襲も覚えています。防空壕に逃げ込んだこともよく記憶しております。従って、戦争を知る最後の世代として、そして戦後、昭和21年に小学校へ入りましたんで、戦後第1期生として、戦後の平和と民主主義の教育の中で育ってきた第1期生として、やはり今、申し上げたようなことは、あえて言いませんでしたけども、あえてここで戻って言いますと、憲法改正ということが射程に入ってきてるということが、参議院選挙の中で分かりました。 これはもちろん日本全体の問題ですから、国政の問題です。だから東京都政の問題とそれは関係ないだろうという方もいらっしゃるかもしれませんが、東京都は日本の国の首都ですから、当然、東京都も大いに関係があるわけですから、そういうことで私は私なりに戦争を知る時代の端くれとして、そのことを申し上げて、東京都民の皆さまにもそういうことを訴えて、ちょっと参議院選挙とは違う結果が出れば、大変うれしいなというのが私の気持ちです。 だいたい予定の時間になりましたので、一応、私から申し上げることはこれくらいにして、皆さんのご質問を受けたいと思います。以上です。ありがとうございました。 ※全文2へ続く