え?マジで言ってる?「安保瑠輝也がパッキャオに一泡吹かせる可能性がある」“仮想レジェンド”を務めたボクシングの元世界ランカー“BD戦士”が語る
「大きい選手と戦うのは慣れている。特に心配していない」 安保がかなりの体重増加で当日のリングに上がってくる可能性は高いが「計量リミットさえ守ってくれれば、試合ではヘビー級になっていても問題はない」と半分笑いながら質問を流した。 そして“レジェンド”のプライドを込めて「安保は、それなりの努力をしてこないとダメ。ファンを楽しませる試合を心掛けてやりたい。どう楽しませるのか? 私は予言、予測はいわない。ファンが喜ぶようにベストを尽くしたい」と、あえてKOラウンドの予告などしなかった。 パッキャオには、公開練習で見せたステップワークを生かした自慢のサイド攻撃がある。実は、パッキャオは14センチの身長差は過去に経験済み。14年前のアントニオ・マルガリート(メキシコ)とのWBC世界スーパーウエルター級王座決定戦だ。1m80のマルガリートに対してパッキャオは、スピードとサイドステップで圧倒し、グロッキー寸前までに追い込み3-0の大差判定勝利を収めている。その自信が、この発言につながっている。安保が、突っ込んでもサイドに動かれて、思ったように押し込めず、逆にパンチの嵐を食らう可能性が高い。 細川氏はパッキャオがサイドステップで対処していることを想定。「試合が終わるまで言えないが、パッキャオのサイド攻撃に対する対策の話も、アドバイスさせてもらった」という。 ボクシングトレーナーの中尾氏と安保も、その秘策に納得して、さっそく練習で取り入れていたという。 また安保はガードは甘くど真ん中からパンチが抜ける。細川氏も「そこを修正しないと突っ込む途中にやられる」と警告を発する。 格闘技に絶対はない。34年前に無敵のマイク・タイソンも東京ドームで無名の伏兵のジェームス“バスター”ダグラスに敗れた。 だがラッキーパンチは、パッキャオには通用しない。もし安保がレジェンドを空回りさせて3ラウンド終了のゴングを聞くことができれば勝利と言っていいが…“世紀の番狂わせ”を起こすのは、宝クジを当てるよりも難しいだろう。 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)
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