サザンは40年ぶりに香川県・高松へ 福山雅治、Chage、松任谷由実……数十年ぶりの地方公演
アーティストが自分の住む街を訪れる全国ツアー公演。特に、普段なかなかライブが開催されない地方都市に著名アーティストがやってきてくれた時の感動はひとしおだろう。 【写真】最後の夏フェス出演を果たしたサザンオールスターズ 来年1月より6年ぶりとなる全国ツアー『サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025「THANK YOU SO MUCH!!」』を開催するサザンオールスターズ。今回のツアーは近年あまり巡ってこなかった都市でのライブが数多く予定されている。ツアーの1カ所目となる1月11日、12日の石川県産業展示館でのライブは、1999年に開催された『三菱電機DIGITAL FESTA サザンオールスターズ1999「Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~」』以来26年ぶりとなる。 また、同ツアーの香川公演の会場となるあなぶきアリーナ香川は2月24日に開館となる新しいアリーナ会場であり、本公演がこけら落とし公演となる予定だ。サザンオールスターズが香川県でライブを行うのは、1984年に開催された『サザンオールスターズLIVE大衆音楽取締法違反“やっぱりアイツはクロだった!”実刑判決2月まで』における高松市立市民会館公演以来40年ぶり。地元住民待望のアリーナ会場の誕生に、サザンオールスターズが華を添える。 2023年に桑田佳祐の故郷である神奈川県・茅ヶ崎市にて10年ぶりに開催した『茅ヶ崎ライブ2023』の記憶も新しいサザンオールスターズ。いよいよ彼らが日本全国を巡り、音楽を通して各地で感謝を伝える。 福山雅治がこの春から秋にかけて開催した『NISSAY Presents WE'RE BROS. TOUR 2024 Flowers and Bees, Tears and Music.』では、7月20日、21日に高知県立県民体育館にて26年ぶりとなる高知公演が開催された。高知といえば偉人・坂本龍馬の誕生地だが、そんな坂本龍馬の生涯を描いた2010年放送の大河ドラマ『龍馬伝』(NHK総合)で主演を務めたのが他でもない福山であり、彼にとっても高知は縁深い土地だ。本ツアーでは“ご当地ましゃだるまポチ袋”という各地の会場限定グッズが販売。高知公演のデザインはやはり坂本龍馬をモチーフとしたデザイン(※1)となっており、福山にとっても坂本龍馬、そして高知という土地が大切な場所であることが感じられる。 Chageは今年、22年ぶりとなる沖縄公演を開催。少人数編成によるアコースティックツアー『Chageのずっと細道2024』にて沖縄・TopNote、そしてガンガラーの谷の2カ所でライブを開催。とりわけガンガラーの谷は洞窟内に作られた会場で、沖縄ならではの大自然を感じられる特別感のあるライブとなった。『Chageのずっと細道』は「あなたの街で唄います」というコンセプトをもとに、あらゆる地域を訪れて唄うという精神がルーツにあるライブ企画であり、その街にしかない素晴らしい風景や、建物、食事、伝統芸能、伝統工芸、風習など、これまでChageが気づけなかった(日本の/地方の)“魅力”を共有したいという思いが込められツアー。このガンガラーの谷はまさにその街にしかない風景の中にある会場であり、来場者とその街の魅力を共有したいというChageの思いを体現したようなライブになったのではないだろうか。